昌譽上人筆子塚

筆子塚とは、江戸時代に庶民の教育機関であった寺子屋や家塾で、読書算術や実務教育を教わった教え子が、師匠が亡くなった際にその遺徳を偲び、自分たちで費用を出し合って建てた墓や供養塔のことです。
明治32年（1899）に建立の自然石の供養碑で、碑背面に「脩学門人中」とあります。昌譽上人は法然寺19世高橋龍定といい、昭和3年（1928）に亡くなっています。龍定氏が引き継いだ寺子屋は、文久3年（1863）開業で、明治16年（1883）まで続けられました。13年に高橋学校という私立小学になり、16年に公立小学校「平船小学校」(現、船堀小学校の前身)となり、龍定氏は初代校長に就任しました。

• 江戸川区登録有形文化財・歴史資料
• 船堀2丁目10番10号　法然寺
• 平成12年2月22日　告示