真田周作筆子塚

筆子塚とは、江戸時代に庶民の教育機関であった寺子屋や家塾で、読書算術や実務教育を教わった教え子が、師匠が亡くなった際にその遺徳を偲び、自分たちで費用を出し合って建てた墓や供養塔のことです。
正真寺墓地右奥手にあり、建立の経緯は不明ですが、代々「寺子屋師匠真田周作夫妻の墓」として伝えられています。高さ160センチメートルの石塔で、正面に「天保四（1833）癸巳年十二月廿七日、真乘院蓮月暁水居士、貞全院榮仙妙保大姉、天保十二年（1841）辛丑年閏三月初六日」、中台正面に六文銭、台座に「筆子中」と刻まれています。