更新日:2022年6月28日
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江戸時代、庶民の間に霊場巡拝の風習がさかんになりました。坂東33カ所観音霊場もそのひとつで、埼玉県岩槻市の古刹慈恩寺は、その12番札所として関東各地から参拝人を集めています。
この道標は佐倉道と元佐倉道の合流点にあり、対岸市川から江戸川を渡って小岩市川関所を通るとほぼその道筋の正面に見えたと思われます。房総方面から慈恩寺へお詣りする人びとは小岩市川の渡しを渡ってからこの道標を見て北へ曲がって行きました。安永4年(1775)建立で、銘文は正面に「右せんじゅ岩附志おんじ道」「左り江戸本所ミち」、右側面には「左りいちかわミち」、左側面にも「右いち川みち」とあります。
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