更新日:2022年6月28日
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桑川の庚申講は、旧桑川村の人びとによって行われていた講です。当番の家(トウヤ)に集まり、庚申様の掛軸を掛け、神酒・供物・灯明を供えて青面金剛真言(しょうめんこんごうしんごん)などを誦え、最後に般若心経をあげました。その後トウヤの用意した食事をとり、酒を飲みながら歓談をしました。講は解散しましたが、近代の葛西地区の信仰形態の一端を伝える資料の散逸を防ぐため、区教育委員会に寄贈されました。
用具類は、本尊である掛軸「青面金剛立像図」、般若心経掛軸、おりん、燈明立て、線香立てからなります。
なお般若心経(はんにゃしんきょう)掛軸に付属していた筒は、かつて同地区に存在した山玉桑川参拝講(やまたまくわがわさんぱいこう)(富士講)のものが転用されています。
掛軸「青面金剛立像図」
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