更新日:2022年6月28日
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室町時代後期(15世紀後半頃)の作。三途の川のほとりで死者の衣を奪い取るという鬼女の姿を造形化したものです。衣を着け、皺を刻んで歯・舌を彫りだし、右胸をさらして左膝を立てるさまには、室町時代の後期を下らない時期の出来栄えを示しており、彫刻史上および信仰史上貴重な作です。表面の彩色は劣化していますが、総じて原容をよくとどめています。像高71.6センチメートル。
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