更新日:2022年6月28日
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組子は、障子や欄間などの建具を構成する細かい部材で、桟より小さい部材のことをいいます。組子細工は、切り込みを入れた細い板を釘を使わずに手作業で組み合わせ、緻密な文様を編み出していく建具の伝統的木工技法です。伝統の意匠だけでも多種多様で、材料である木の性質を熟知し、わずかな誤差も許されない精巧な技術は、習得に多大の年月を要します。
田中松夫さん(昭和18年生まれ)は、新潟県新発田市で大工職を営んでいた生家に、3男として生まれました。兄2人は大工となり、松夫さんは15歳の時に上京し江戸川区東小松川の建具店に弟子入りしました。昭和57年(1982)7月に、区画整理前のほぼ現在地に独立開業しています。以来、伝統の組子細工の腕をみがき、古代から伝わる文様や組み方の復元など、意欲的に取り組んでいます。
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