厨子入木造愛染明王坐像

木造、一木造の愛染明王像です。宝瓶形の厨子に納入されています。この像の材は白檀とみられます。肉身肌色。獅子冠。六臂（左第一金剛鈴・右第一五鈷杵・左第二弓・右第二矢・左第三空拳・右第三亡失＝「瑜祇経」によれば蓮華）。条帛、裙、腰布を各々着け、右足を上に結跏趺坐しています（蓮華一重座に坐す）。像表面に切金（雷文および六弁花丸文蓮華唐草）が施されています。厨子内側背面を光背にして、金色の地に赤色で彩色火焔光を描いています。密教では愛が衆生救済の原動力であり、愛染明王はそれを尊格化した明王です。

• 江戸川区指定有形文化財・彫刻
• 東葛西2丁目29番21号　東善寺
• 平成22年3月9日　告示