更新日:2026年11月4日
ページID:73812
ここから本文です。
江戸川区って大雨が降っても大丈夫?
~「内水氾濫(ないすいはんらん)」への備えと避難行動~
令和8年8月13日(木曜日)から14日(金曜日)にかけて、関東甲信地方の上空に強い寒気が入り込むとともに、暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、千葉県では、13日(木曜日)夕方以降、次々と発生した積乱雲が線状の降水域となり、数時間にわたってほぼ同じ場所に停滞して、記録的な大雨になりました。
千葉市では14日(金曜日)6時までの24時間降水量が360ミリを超え、8月の平年1か月分の3倍以上の雨量となり、観測史上1位を更新しました。また、千葉市中央区では、18時48分までの1時間に115.0ミリの猛烈な雨を観測し、観測史上1位の雨量となりました。
「令和8年8月千葉豪雨」と名付けられたこの豪雨で、家屋等への浸水や道路冠水、アンダーパス(地下横断道路)の水没で、人や家屋、車両などに多くの被害が発生しました。
このような天候や台風などで短時間に大量の雨が降ると、下水道等の排水設備で雨水を排水できず、街中に水があふれ浸水してしまう水害、「内水氾濫(ないすいはんらん)」が発生します。あふれた水が地下室や地下駐車場といった地下空間に流れ込んだり、下水道に流入する水が下水道の排水能力を超えることで、マンホールから水が吹き上がったり、マンホールのふたを吹き飛ばしたりします。
江戸川区では、平成7年に区内の下水道整備が完了し、1時間に50ミリのバケツをひっくり返したような雨が降っても対応できます。
実際に令和8年9月19日(土曜日)から21日(月曜日)にかけて関東地方に接近した台風25号による降雨で、気象庁による江戸川区内の観測で24時間降水量は282.5ミリ、48時間降水量は325.5ミリといずれも観測史上最大を記録し、倒木や雨漏りの一部被害はありましたが、浸水被害はありませんでした。
このため、内水氾濫で3メートルを超える浸水が想定される地域はなく、長時間浸水が継続することもありません。
しかし、これまでに経験がないような大雨で、ご自宅や今いる場所の周りが浸水してしまったら、自宅の2階といった上の階や、近くの高い建物といった「安全な場所」へすぐに避難し、自分自身と大切な方の命を守る行動をしてください。
ここでは、この「内水氾濫(ないすいはんらん)」について、「正しく恐れ、正しく備える」ために、詳しく、わかりやすく、お知らせします。
1 内水氾濫(ないすいはんらん)について
(1)内水氾濫とは?
短時間で局地的な大雨が降ると、雨水の排水能力が追いつかず、市街地に水があふれてしまうことがあります。このような氾濫を「内水氾濫」といいます。

(2)江戸川区で内水氾濫は起こるの?
現在、区内の下水道設備は1時間あたり50ミリ程度の雨を排水できるよう整備されています。しかし、1時間に50ミリ以上の雨が降った場合には、一時的に内水氾濫が発生するおそれがあります。
また、下水道に排水する排水溝が落ち葉やごみなどで詰まっている場合なども、雨水がたまり内水氾濫となってしまう場合があります。
参考までに、江戸川区では、平成7年以降に記録されている内水氾濫は11回発生していますが、平成26年9月10日の集中豪雨を最後に内水氾濫は発生していません。しかし、近年は気候変動の影響により、線状降水帯や局地的な集中豪雨が頻発していることから、引き続き内水氾濫への注意が必要です。
区内で道路冠水があった場所は、「えどがわマップ・道路冠水マップ」
で確認できます。
(3)内水浸水想定区域図
江戸川区水害ハザードマップには、江戸川区内全域で想定しうる最大規模(24時間総雨量690ミリ、1時間最大雨量153ミリ)の大雨が降った場合の浸水想定区域図を公開しています。
2 内水氾濫(ないすいはんらん)」が起こる原因のひとつ「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」とは?
(1)「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」って何?
線状降水帯とは次々と発生した積乱雲が多く連なり、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される帯状の雲のことで、幅は20キロメートル~50キロメートル程度、長さは50キロメートル~300キロメートル程度にわたって続くことがあります。もし、江戸川区付近で線状降水帯が発生した場合は、区内全域が覆われ、大雨が降り続くおそれがあります。

気象庁ホームページ「線状降水帯について」 (1.線状降水帯の予測精度向上 | 気象庁)を加工して作成
(2)「線状降水帯」の発生は予測できるの?
線状降水帯による大雨のおそれがある場合、気象庁は最大半日前から「半日前予測(気象解説情報)」を発表し、線状降水帯が発生する可能性をお知らせします。
その後、発生の可能性が高まると「直前予測(気象防災速報)」が発表されます。
さらに線状降水帯が実際に発生した場合には「発生情報(気象防災速報)」が発表され、顕著な大雨に対し厳重な警戒が呼びかけられます。
また、線状降水帯に限らず、大雨のおそれがある場合には気象庁から「大雨警報」「大雨特別警報」などが発表されます。
テレビやインターネットなどで「大気の状態が不安定」といったお知らせがありましたら、最新の気象情報を確認し、不要不急の外出は控えてください。

出典:気象庁ホームページ(線状降水帯に関する情報 | 気象庁)
3 台風や線状降水帯といった大雨などの気象情報の発信や江戸川区の避難行動について
(1)気象情報について
皆さんはテレビやラジオ、インターネットなどから天気予報といった大雨や台風の気象情報を知ることができます。(気象庁 | 江戸川区の防災情報)
また、気象庁は、大雨や気象状況によって、「大雨警報」、「大雨危険警報」といった防災気象情報を発表し、皆さんの避難行動の目安としています。

出典:気象庁ホームページ「段階的に発表される防災気象情報と対応する行動」(防災気象情報と警戒レベルとの対応について | 気象庁)
例えば、気象庁が「レベル3 大雨警報」を発表したら、「高齢者や障害のある方など、避難に時間がかかる方は、早めに安全な場所へ避難する」、また、「レベル4 大雨危険警報」を発令したら、「全員が安全な場所へ避難する」目安になります。
また、江戸川区といった区市町村は、気象状況や気象庁の警報発表などをもとに、「警戒レベル3 高齢者等避難」や「警戒レベル4 避難指示」といった「避難情報」を発令します。避難情報が発表されたら、速やかに安全な場所(ご自宅の上の階またはお近くの高い建物)へ避難してください。
毎年6月から10月末ころまでは、台風や線状降水帯等の発生で、これまでに経験のないような大雨の危険性が高まります。気象庁や区からの情報に注意してください。
区は、ホームページやメールニュースなどで気象や災害に関する情報を発信します。
自らの命、大切な方の命を守るために、皆さんが情報を得やすい方法で、自ら情報を取得し、安全な場所への避難行動につなげてください。
江戸川区では17通りの方法で防災情報を発信します。日ごろから情報収集の方法を確認しましょう。また、皆さんが情報を得やすい、いくつかの方法を組み合わせて、自ら情報を取得しましょう。
なお、この17通りの方法のひとつ、「江戸川区防災アプリ」は防災気象情報や避難情報、公共交通機関の運行情報などを確認することができます。江戸川区公式の「江戸川区防災アプリ」を是非ご活用ください。

iOS(App Store)

Android(Google Play)
(2)内水氾濫のおそれがある場合の避難行動
台風や線状降水帯などにより江戸川区内に大雨が予想される場合は、内水氾濫の発生に備えてください。
まずは、江戸川区水害ハザードマップの内水浸水想定区域図を確認し、自宅に浸水の危険性があるかをご確認ください。
浸水の危険性がある地域にお住まいで、2階以上の階がある住宅にお住まいの方は、上の階で安全を確保してください(垂直避難)。一方、平屋やマンション1階にお住まいの方は、浸水のおそれがない親戚・知人宅や待避施設などへ、大雨となる前に避難してください。

なお、浸水が始まってからの外出は大変危険です。徒歩での移動は、冠水により道路や側溝、段差が見えなくなり、転倒や水難事故につながるおそれがあります。また、車での移動も、道路冠水によって車両が故障し、立ち往生や孤立する危険があります。

江戸川区では、内水氾濫による浸水深が3メートルを超える地域は想定されておらず、下水道が整備されているため、浸水が長期間継続することはありません。浸水が発生した場合は、無理に外出せず、ご自宅の2階以上など安全な場所でお過ごしください(在宅避難・垂直避難)。

また、自宅で過ごすことに不安がある方のために、区の施設を「自主避難施設」または「待避施設」として開設する場合があります。開設時は、ホームページやメールニュースなどでお知らせします。避難する際は、気象状況や周囲の安全を十分に確認し、必要な飲食物などを持参してください。
在宅避難や垂直避難の方法は、江戸川区水害ハザードマップも参考にしてください。
(3)内水氾濫ではなく、堤防決壊や高潮による「大規模水害」が予想される時は?
荒川や江戸川、利根川などの広範囲の流域で長時間、大量に雨が降った場合は、堤防が壊れて(堤防決壊)、川の水が街中に流れ込むおそれがあります。
また、超巨大台風の接近で、東京湾の海水面が高くなり、堤防を越えて大量の海水が市街地に流れ込む(高潮)おそれがあります。
このような場合は、江戸川区は長期間・広範囲にわたり浸水してしまうため、内水氾濫の時とは異なる避難行動が必要です。
大規模水害時は長期間・広範囲に浸水します。多くの区民の皆さんを速やかに救助・救出することは困難で、在宅避難や垂直避難では孤立してしまうおそれがあるため、あらかじめ区外の安全な場所へ避難する「広域避難」をお願いします。
大規模水害となる超巨大台風の接近は事前に予測することができます。大規模水害が予想される時は、区からお知らせしますので、「広域避難」をお願いします。
広域避難の方法は、江戸川区水害ハザードマップも参考にしてください。
参考
このページに関するお問い合わせ
トップページ > 防災・安全 > 防災 > いざというときのために<自助> > 江戸川区って大雨が降っても大丈夫?




