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更新日:2022年1月27日

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役に立ちたくて頑張る子ども

小学5年生のAくんは、いつもお母さんの手伝いを一生懸命してくれていました。お母さんが困っていると、すぐに気が付いて手を貸してくれます。お母さんは仕事が忙しい日も、Aくんにとても助けられていました。

ある朝、Aくんが腹痛を訴え、学校に行きたくないと言い出しました。次の日も、また次の日もAくんの腹痛は続きましたが、お母さんが心配して側にいると、午後にはケロッとよくなります。

そんな状態が続いたため、お母さんは、最近のAくんの様子を振り返って考えてみました。そして、Aくんを頼りにする一方で、忙しさに追われ、Aくんの大変さや日々の思いを聞いてあげていなかったことに気が付きました。Aくんが頑張ってくれることが、お母さんにとって当たり前のことのようになっていたのです。お母さんは、これまでずっと手伝いをしてくれていたAくんをねぎらい、感謝の気持ちを伝えました。また、Aくんとゆっくり話す時間を作るように心がけました。すると、少しずつ、Aくんが腹痛を訴えることはなくなっていきました。

子どもは、親の大変さを感じ取って役に立とうと頑張りすぎてしまうことがあります。しかし、その背景には、自分を見てほしい、認めてほしい気持ちが隠れていることも少なくありません。高学年になると、体はしっかりしてきますが、時には大人に甘えたり、話を聞いてもらう時間が必要です。Aくんは、お母さんに自分をきちんと見てもらい、甘える時間ができたことで、安心することができたのでしょう。

「広報えどがわ」平成30年1月10日号に掲載しました。

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