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更新日:2022年1月27日

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お願いサイン

一人で黙々と遊ぶことが多いAくんは、どんなときも自分だけでしようとします。手の届かないところにあるミニカーをとりたいときも、パズルが上手にできないときも、周囲に助けを求めたりしません。結局、うまくいかずにあきらめたり、かんしゃくを起こしたりします。

ある日、Aくんはボールプールに入り、一人でボールをふりまいて遊んでいました。いつもは見守っているお母さんが、その日はボールを手にとり、お風呂で洗うようにAくんの身体をこすってみました。すると、それまで淡々と遊んでいたAくんが、身をよじって笑い出しました。そしてお母さんの顔を見て、まるで「もっとやって!」というように手をとり自分の腕をこすらせたのです。それは、Aくんがお母さんに出した初めての「お願いサイン」でした。

人にお願いできることは大切なことです。しかし、それが苦手な子どももいます。そのような子どもは、お願いサインを出したい気持ちが弱かったり、少ないのかもしれません。

「もっとやって!」と思える楽しい経験を重ねると、「お願いサイン」を出したい気持ちがふくらみます。一人で頑張ることが好きな子も、周囲のかかわりによって、人とかかわる楽しさを経験することができます。そして、そのことが子どもの成長につながるのです。

「広報えどがわ」平成16年6月1日号に掲載されました。

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