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更新日:2024年3月25日

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頑張り屋さんには休息を

中学2年生の女の子Aさんは、2学期が始まった頃から何事にもやる気を示さなくなりました。何かするたび「疲れた」とため息をつき、時折イライラしているようにも見えました。明らかな不調もないのに「学校を休みたい」と言うことが増え、遅刻や欠席を繰り返すようになったため、お母さんは心配になって教育相談室を訪れました。

Aさんはもともと何でも努力する真面目な性格で、中学入学時には部活も勉強も頑張りたいと意気込みを語っていました。しかし、部活ではレギュラーに選ばれず、勉強でも成績が伸び悩んでいたようです。そうした際、お母さんは落ち込むAさんに「これまで通り真面目に努力すれば大丈夫だよ」と伝えてきましたが、Aさんは「頑張るね」と答えるものの、実際には遅刻や欠席を繰り返していました。お母さんは焦りから、何とか学校に行ってもらおうと働きかけることが多くなっていたようです。

その後の相談の中でお母さんは、Aさんには体にも心にも休息が必要と考えて、「休みたい」という時は本人の気持ちに任せることに決めました。また、「もっと頑張ればレギュラーになれるよ」「あとちょっとで●点を越えるね」といった励ましはAさんを焦らせてしまうと思い、「いつも頑張ってるね」などと伝え、成果については見守るように努めました。

Aさんは趣味のイラストを描いたり、休日に家族や友達と外出していくうちにエネルギーを充電し、だんだんと元気を取り戻したようです。今ではきちんと学校に行き、再び部活や勉強に打ち込む姿が見られるようになりました。Aさんのように、頑張り屋さんにはお子さんの状態によって、休息を保障してあげる事が大切なのかもしれません。

「広報 えどがわ」令和2年6月10日号に掲載されました。

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