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更新日:2024年3月25日

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コロナ禍で不安定な子どもの心

小学3年生のAさんは、最近学校に行き渋るようになりました。学校では特に変わった様子はないようですが、家では毎日イライラしていて、些細なことで怒り出します。お母さんは心配になり、教育相談室を訪れました。

家でのAさんの様子を詳しく聞くと、新型コロナウイルスについてのニュースを頻繁に確認し、感染の不安から1日に何度も手洗いをしていました。また、周囲の人にも除菌するよう注意をしていました。

お母さんにAさんの話をゆっくり聞いてもらうと、Aさんは不安なのに周囲は感染対策をしていないように見えることへの怒りと、気にしすぎる自分が変なのではと思っていることが分かりました。お母さんは、その不安は自然なものだし、いつでも話をしていいことを伝えました。また、ニュースを見る回数を意識的に減らし、好きなお菓子作りなど楽しい時間を増やすと、少しずつ落ち着いてきました。

日常生活が揺らぐような大きな出来事があると、成長過程の子どもはイライラや反抗などさまざまな行動で不安を表現します。不安が落ち着くまで時間がかかる子もいます。その子の状態に合った「安心」を見つけていけると良いと思います。

 

「広報 えどがわ」令和3年1月15日号に掲載されました。

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