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更新日:2022年1月27日

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気持ちを言葉にするって難しい

幼稚園年長のAちゃんは大人とのおしゃべりが大好きで、難しい言葉も使いこなします。一人で黙々と遊ぶことが好きで、ほかの子が騒ぐ中でも先生の指示をちゃんと聞いています。ですが、ささいなことをきっかけに全身を震わせて泣きわめくことがあります。お母さんや先生のなだめる声も耳に入りません。お友だちも周囲の大人も、なぜAちゃんがなきわめくのかが分からず、困惑しています。そうした『パニック状態』はAちゃんなりの「決まりごと」が崩れたときに起こるようです。お母さんは「小学校に入学してからが心配」と困り顔でした。

『パニック状態』は、気持ちのコントロールが未熟な乳幼児期には多かれ少なかれあることです。それは、いやな気持ちや困った気持ちをどう表現したらよいか分からないからです。周りの大人が子どもの気持ちを言葉にしてあげると「こんなふうに伝えればいいんだ」と学んでいきます。言葉で伝えられるようになると少しずつ『パニック状態』は減っていきます。ただし、Aちゃんのように「本人だけの決まりごと」が崩れることで『パニック状態』になるお子さんの中には、発達障害と診断されるお子さんもいます。その場合、お子さんの特徴や「決まりごと」を理解した上での関わりが大切になります。発達障害といっても、現れる行動も本人との関わり方もさまざまです。お子さんへの関わりに心配がありましたら、教育相談室などに気軽にご相談ください。

「広報えどがわ」平成20年11月1日号に掲載されました。

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