更新日:2025年1月23日
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勉強が苦手なA君
中学1年生のA君は、5月の連休明けから頭痛や腹痛を訴え、「学校を休みたい」と言うことが多くなりました。お母さんはどこか悪いのではないかと思い、病院に連れていきましたが、特に体に問題はありませんでした。
医師からは「精神的なものではないか」と言われたため、お母さんは学校での友人関係が心配になり、担任の先生に様子を聞いてみました。しかし、先生の話では、「A君はおとなしいが、気の合う友人もおり、生活の面では特に問題はない」とのことでした。
徐々に欠席が増えてきたこともあり、お母さんは教育相談室に相談に行きました。そこで、これまでのA君の様子について整理したところ、A君は小学校の頃から勉強が苦手だったため、中学校の授業についていけていないのではないかと考えられました。A君にも授業の様子を聞いてみると、「勉強が分からない。授業についていけず、授業の時間がつらい」と話しました。
学校生活のほとんどの時間は授業です。A君のように、生活面では問題なく過ごせている場合、学習面でのつまずきは見落とされやすいかもしれません。また、思春期になると、周りからの評価を気にしたり、ほかの人と比べて自信をなくしてしまったりした結果、学校に行けないなどの不適応を起こすことがあります。このようなことにならないためにも、早めに本人の困っていることに気づき、本人の特徴に合った関わり方を考えていくことが大切です。
「広報えどがわ」平成25年6月10日号に掲載されました。
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