更新日:2025年1月23日
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日常では見えにくかったK子ちゃんの気持ち
3人兄弟の真ん中で、素直で聞き分けの良い小学校2年生のK子ちゃん。おとなしくてお母さんの手を煩わせることがあまりなく、宿題も自分でやり、下の子の面倒も見てくれます。
しかし、K子ちゃんの誕生日に、欲しかったブレイブボードを買ってあげてから、帰りが遅くなることが多くなりました。「早く帰るように」と注意していたのですが、門限を過ぎても帰ってこないことがたびたびありました。
あるとき、お母さんが心配になってK子ちゃんを探しに行くと、夕暮れ時の公園で一人、ブレイブボードを練習する姿がありました。お母さんは思わず「早く帰ってきなさい!」と、きつく叱ってしまい、しゅんとするK子ちゃんを置いて先に帰ってきてしまいました。しかし、お母さんはふと、「あの子はどれくらいブレイブボードをできるようになったのかな?」と思いました。急いで公園に戻り、「上手に乗れるようになった?」と声を掛けると、K子ちゃんはニコッとして、ブレイブボードに乗るところを見せてくれました。「いっぱい練習したんだね。」と言うと、K子ちゃんはうれしそうにうなずき、お母さんと家に帰りました。
一見、門限を破るといった良くない行動ですが、ちょっとしたきっかけによって、子どもの気持ちに気づくことができるのかもしれません。日常ではお母さんは大人しいK子ちゃんに注目する余裕がなかったのですが、K子ちゃんはこの機会に、お母さんに注目してもらえ、認めてもらうことができたようです。
「広報えどがわ」平成27年10月1日号に掲載されました。
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