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更新日:2022年1月27日

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僕の話聞いてくれる?

子どもにはたくさん話したいことがあります。ただ「分かってもらえる」という感じがしないと、話したい気持ちが薄れてしまいます。
最近、Bくんは学校に行こうとしません。お母さんは何とかしようと思い、学校に行けない理由を繰り返し質問しました。しかしBくんは、その話になると貝のように口を閉ざしてしまいます。
ある日、お母さんがBくんのお気に入りの漫画を何となく見ていると、Bくんが隣に座ってきました。Bくんは主人公のことや漫画のあらすじを説明し、久しぶりに二人で笑いながら楽しい時間を過ごしました。しばらくしてBくんから「お母さん…」とひとこと。お母さんが優しく振り向くと、学校に行けなくて辛(つら)い気持ちや友達とのことでずっと我慢をしてきたことなどを、ポツリポツリと話し始めました。お母さんはいつもと違って、Bくんの話にじっくりと耳を傾けることができました。
その後、Bくんは少しずつ自分の気持ちを打ち明けるようになりました。お母さんとの温かいやりとりの中で、「自分の気持ちを知ってほしい」という思いがあふれ出て、言葉になったのでしょう。
子どもの世界を子どものペースで理解しようとすると、子どもはそれを感じ取って、「僕の話を聞いて!」という気持ちがおおきくなってくるものです。◎お子さんの教育に関する相談をお受けしています。気軽にご相談ください。

「広報えどがわ」平成17年2月1日号に掲載されました。

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