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更新日:2022年1月27日

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自分を変えたい

小学校6年生になって、頭痛や腹痛を訴えて学校を休みがちになったA子さん。登校するよう励ますお母さんに、ある日「転校したい」と言い出しました。驚いたお母さんは、担任の先生に学校でのA子さんの様子を確認しました。
先生の話では、A子さんはいつもいろいろなお友達とにぎやかに過ごしており、思い当たるような出来事はないとのことでした。A子さんに理由を聞いても「自分を変えたいから」と返事をするばかりで、何が問題なのか分からず困り果てたお母さんから、教育相談室に相談がありました。

小学校高学年頃から、子どもたちは「自分が周りにどう見られているか」という意識が強まり、外見を気にしたり、『仲間』の視線を気にして振る舞ったりするようになります。相談の中で、A子さんは、「みんなと仲良くしなければならない」「自分は“元気な人”と思われているから、元気でないところは見せられない」という思いに縛られて疲れ果ててしまい、「自分を変えるには、誰も知らない学校に転校するしかない」と考えていたことが分かりました。

思春期は、同じものやことばを共有できる『仲間』との世界を築き、また仲間とのかかわりから「自分らしさ」に気付いていく時期です。A子さんも『仲間』に受け入れてもらう体験を積み重ねる時期にあること、そのためにはまず、A子さんが自己を表現できるよう、周囲の大人がA子さんのありのままの感情を認め、受け止めていく対応が大事であることなどを話し合いました。

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