更新日:2019年6月10日
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行動に現われたAさんの不安・心配
中学2年生のAさんは、友人Bさんと楽しく学校生活を送っているようでした。夏休みが明けて、担任の先生からお母さんに電話がかかってきました。スカートの丈を短くするなど制服の着方が気になり注意したという内容でした。先生はお母さんに「Aさんが大人しくて内気な子と思っていたため、心配になった」と話しました。
お母さんはAさんの変化が心配になり、教育相談室を訪れました。お母さんは相談員とAさんについて話す中で、Aさんは内気でなかなか周囲に話しかけられず、明るく活発なBさんに声をかけられて仲良くなったことを思い出しました。そして、AさんはBさんに考え方や趣味の違いを感じながらもBさんとつながりを持つための手段の一つとして同じようにスカートを短くしていた可能性が見えてきました。お母さんがAさんと時間をかけて話してみると、硬い表情で「Bさんが他の友達といると、一人になってしまうのではないかと不安になる」と話し始めました。寡黙なAさんにとって外見の変化は、不安や心配に一人で対応しようと考えた結果であったようです。その後、お母さんと話す中で、「ありのままの自分でいい」と思えるようになり、Aさんの表情が穏やかになりました。
お子さんの個性によってSOSのサインはさまざまです。一度、立ち止まって振り返る機会を持つことで、お子さんの行動の変化に合点がいくこともあるものです。戸惑いを覚えながらも、お子さんを理解したい気持ちで勇気を持って話しかけると、新しい可能性が見えてくるかもしれません。出来事の渦中にいる時は、どうしたらよいか戸惑うことも多いものです。客観的に状況を整理する方法の一つとして、教育相談室を利用してみるのも良いかもしれません。
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