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更新日:2024年5月30日

本所吾妻橋

作品:本所吾妻橋

落語「唐茄子屋政談」より

吾妻橋は、唐茄子屋政談や文七元結など落語では身投げをする場所の定番、ハッピーエンドに終わる人情噺の舞台として泣かせどころ。

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あらすじ

勘当された若旦那の徳さんが三日間食うや食わずで吾妻橋から身投げをしようとします。これを引き止めたのが偶然若旦那の叔父さんで、家に連れて帰り、性根をたたき直そうと翌朝唐茄子をかつがせてこれを売ってこいといいます。重いものを担ぐのも初めて、ものを売って人に買ってもらうのも初めて、第一唐茄子を売っていることを告げる「売り声」さえ初めてのことで、何一つママになりません。若旦那としてちやほやされていたころを思い出し売り声も湿りがちでは売れるわけがありません。でもひょんなことから、お人よしのお節介が若旦那の代わりに売ってくれ、二つを残すだけとなります。

そして若旦那が誓願寺店に通りかかると、貧乏浪人の女房が唐茄子を一つほしいというので、もう一つおまけして弁当を使わせてもらうことにします。するとそこの子供が二日も何も食べていないと分かり、弁当をその子供に与えて、さらに売上金を女房に渡して帰ってきます。唐茄子は全部売れたのですが、売上金はなく若旦那は手ぶらで帰ることになるのです。さて一文なしで帰ってきた若旦那、事情を説明しますが、叔父さんは信用せず、一緒に誓願寺店へ行きます。すると大騒ぎになっていて、若旦那が恵んだ金を見た因業家主が店賃にと取り上げてしまい、女房は若旦那に申しわけないと首をくくったというのです。これで叔父さんもことの次第を知ります。幸い浪人の女房も一命をとりとめたとのこと、このあと、家主にはきついお咎め、若旦那は勘当が許されたということで、この人情噺は下げになります。

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