電話番号:03-5626-3242開館日・開館時間:火曜日から日曜日(午後1時30分~午後5時)休館日:月曜日(ただし、祝休日の場合は開館)
ここから本文です。
更新日:2024年1月31日
ある宿屋に「昨日は小田原の宿でまわりがうるさくとんと寝られなかった。今日は静かな部屋に」という、万事世話九郎と名乗る侍が泊まりました。ところがその隣りに江戸っ子の三人連れが泊まり、どんちゃん騒ぎをするので、その度に番頭が侍から呼び出され、三人連れに注意することになります。三人の中の源兵衛が三年前川越での色事自慢の話をはじめ、「石阪段右衛門という侍の新造とできてしまい、間男の現場を段右衛門の弟に見られてしまったので、二人を手にかけ、五十両を奪って逃げたが、まだ露見していない」といいます。「源兵衛は色事師」と二人がはやし立てていると、隣の部屋の侍が「万事世話九郎は世をしのぶ仮の名、まことは川越の藩中にて石阪段右衛門」と名乗ります。さあ大変です。三人は宿の者に縛られ侍に「明朝出会いがたきにいたす」といわれます。「あれは嘘です。つくり話です」という言い訳も聞いてもらえません。ところが翌朝侍は何事もなかったように立ち去ろうとするので、「なぜ」というと・・・。
お問い合わせ