更新日:2025年4月23日
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帯状疱疹予防接種費用の一部助成
帯状疱疹は、加齢がリスクとされ、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、入院にまで至る場合もあります。
なお、当該予防接種は、対象者のうち希望する方のみに行うものであり、強制されるものではありません。
江戸川区では定期接種と任意接種の助成事業を実施しており、生年月日によって該当する事業が異なりますので、ご注意ください。
定期接種
令和7年度定期接種対象者
- 令和7年4月2日から令和8年4月1日の間に満65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になる方
- 60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害により身体障害者手帳1級をお持ちの方
(注)自費公費問わず過去に帯状疱疹の予防接種を受けたことがある方は原則対象外です。ただし、不活化ワクチン1回目を接種し、2回目の接種が完了していない方は、不活化ワクチン2回目のみ定期接種として接種が可能です。
定期接種対象者の生年月日早見表
年齢 | 生年月日 |
---|---|
100歳以上 | 大正15年4年1日以前 |
95歳 | 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日 |
90歳 | 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日 |
85歳 | 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日 |
80歳 | 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日 |
75歳 | 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日 |
70歳 | 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日 |
65歳 | 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日 |
予診票の郵送時期
対象者1に該当する方には4月末頃に予診票を発送する予定です。
対象者2に該当する方は、保健予防課庶務係にお電話でお申し込みください。後日予診票を郵送します。
自己負担額
- ビケン(生ワクチン):1回4,000円
- シングリックス(不活化ワクチン):1回11,000円(2回まで)
自己負担額免除制度について
以下に該当する方は、接種費用が無料となります。自己負担額が0円でない予診票が届いた場合は、保健予防課庶務係(電話:03-5661-5209)へご連絡ください。
- 生活保護受給者の方
- 「中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律」による支援給付受給者の方
使用ワクチン
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、どちらか希望するワクチンを接種できます。(両方を接種することはできません)
効果や副反応、接種対象に違いがありますので、詳しくはページ下部の帯状疱疹とワクチンについてをご覧ください。
過去に任意接種としてシングリックス(不活化ワクチン)を1回接種したことがある方で、2回目接種時に定期接種の対象者である方は、2回目を定期接種として接種を受けることができます。
接種期間
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
実施医療機関
東京23区内指定医療機関
- 区内指定医療機関(リンク先に医療機関一覧が掲載されています)
- 江戸川区以外の22区内指定医療機関
(注)他区の指定医療機関については、医療機関所在地の保健所へお問い合わせください。
(注)入院入所等の事情により、指定医療機関以外で接種を受ける場合は、接種を受ける前に予防接種依頼書の発行が必要です。詳細は、江戸川区以外の医療機関で予防接種を受けるには(依頼書の発行について)のページをご覧ください。なお、接種費用の償還払い制度はございませんので、ご注意ください。
任意接種(令和7年度に限り実施)
助成対象者
助成の対象者は、予防接種を受ける当日において、以下の条件をすべて満たす方です。
- 江戸川区に住民登録がある方
- 満50歳以上で定期接種対象者以外の方
(注)自費公費問わず過去に帯状疱疹の予防接種を受けたことがある方は原則対象外です。ただし、不活化ワクチン1回目を接種し、2回目の接種が完了していない方は、不活化ワクチン2回目のみ任意接種費用の助成を受けることができます。
助成金額(自己負担額)
以下の自己負担額で接種ができるように助成します。医療機関の窓口では、以下の金額をお支払いいただきます。
- ビケン(生ワクチン):1回4,000円
- シングリックス(不活化ワクチン):1回11,000円(2回まで)
助成方法
- 助成を受けるための予診票は江戸川区指定の医療機関に設置してあります。予約が必要になる場合がありますので、事前に医療機関へ電話で確認をしたうえで、接種してください。(注)区への申し込みは不要です。
- 指定医療機関に設置してある予診票に必要事項を記入し、本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証等)を窓口で提示してください。
- 接種費用からワクチンの種類に応じた上記自己負担額を医療機関へお支払いください。
(注)不活化ワクチンを接種する方は、1回目の接種後、医療機関からお渡しする「接種済証」を必ず保管していただき、2回目の接種の際に医療機関に必ずお持ちください。
実施場所
江戸川区内の指定医療機関
江戸川区内指定医療機関(リンク先に医療機関一覧が掲載されています)
記載内容については随時更新しておりますが、変更になる可能性があります。予防接種を受ける際は、事前に区内指定医療機関へご確認ください。
(注)任意接種助成事業は、江戸川区以外の指定医療機関で助成を受けることはできません。
実施期間
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
(注)令和7年度に限り実施します。
その他
帯状疱疹ワクチンを接種する前に「帯状疱疹予防接種(任意接種)のお知らせ」(PDF:347KB)をよく読んでから接種してください。
(注)予防接種をする医療機関でも配布いたします。
紙の「帯状疱疹予防接種(任意接種)のお知らせ」と「江戸川区帯状疱疹予防接種実施医療機関一覧」が欲しい方は以下の申込フォームから申し込んでください。
申し込みから届くまでに10日から2週間程度かかります。
償還払い(令和5年4月1日から令和5年8月31日接種分)
申請受付は令和7年3月31日をもって終了しました。
帯状疱疹とワクチンについて
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、加齢がリスクとされ、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、入院にまで至る場合もあります。
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:ビケン)、不活化ワクチン(GSK社:シングリックス)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっています。それぞれの特徴は以下のとおりです。なお、いずれのワクチンも帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
接種回数および標準的な接種スケジュール
ビケン(生ワクチン)
1回接種(皮下に接種)
シングリックス(不活化ワクチン)
2回接種(筋肉内に接種)
2か月の間隔をあけて2回接種
(1回目の接種から2か月を超える場合は、6か月後までに2回目を接種する)
(注)病気や治療により、免疫機能が低下した、または低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。
接種を受けることができない方
- 明らかな発熱がある方(接種場所で計った体温が37.5℃以上の場合)
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 接種するワクチンの成分によって、アナフィラキシーを起こしたことのある方
(アナフィラキシーとは、通常、接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応のこと) - 【生ワクチンの場合】病気や治療によって免疫が低下している方
- 【生ワクチンの場合】妊娠中または妊娠の可能性がある方
- その他、医師が予防接種を行うことが不適当であると判断した場合
接種を受ける際によく相談しなければならない方
- 心臓病、腎臓病、肝臓病や血液の病気などで治療を受けている方
- 過去の予防接種で接種後2日以内に発熱、発疹、じんましんなどアレルギーを疑う症状のみられた方
- 過去にけいれんをおこしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている方及び近親者に先天性免疫不全の方がいる方
- 接種するワクチンの成分に対し、アレルギーを起こすおそれのある方
- 【生ワクチンの場合】輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください
- 【不活化ワクチンの場合】筋肉内に接種するため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です
ワクチンの効果
いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
帯状疱疹に対する効果 | ビケン(生ワクチン) | シングリックス(不活化ワクチン) |
---|---|---|
接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後10年時点 | - | 7割程度の予防効果 |
合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、不活化ワクチンは9割以上と報告されています。
ワクチンの安全性
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、不活化ワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 | ビケン(生ワクチン) | シングリックス(不活化ワクチン) |
---|---|---|
70%以上 | - | 疼痛 |
30%以上 | 発赤 | 発赤、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感、熱感、腫脹、疼痛、硬結 | 頭痛、腫脹、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感、倦怠感、その他の疼痛 |
予防接種を受けたあと、気になる症状や体調の変化があらわれたら、すぐに医師に相談してください。
なお、ワクチン接種後に副反応が起きた場合は健康被害の救済を受けることができる場合があります。定期接種と任意接種とで取り扱いが変わりますのでご注意ください。詳しくは接種後の副反応が起きた場合の健康被害救済制度のページをご覧ください。