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更新日:2024年7月16日

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2024年7月16日 地元小学生が「灯籠づくり」を体験

平和への願いを乗せて 来月15日は旧中川で灯籠流し

毎年終戦の日に行われる「第26回 旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し(主催:旧中川灯籠流し実行委員会(会長:江頭正恭/えとうまさやす/81歳))」を前に、区立平井南小学校(平井3丁目)で本日(16日)、6年生44名を対象に、空襲被害の講話や「灯籠づくり」などの平和学習が行われました。

約10万人ともいわれる方の命を奪った1945年3月10日の東京大空襲。旧中川沿いの小松川・平井地区では、約4万人が罹災し、猛火に追われて旧中川に両岸から飛び込むなどした約3千人が命を落としたと言われています。

今年で26回目を迎える「旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」は、東京大空襲の犠牲者の慰霊を目的に、1999年から毎年、終戦の日に開催。参加者は川面に灯籠を浮かべ、鎮魂の祈りを捧げます。実行委員会は、初回から近隣小学校の6年生全員に灯籠を無料で配布。今年も約420人の児童に配布します。旧中川に最も近い同校では毎年、平和学習として空襲被害を伝える講話や灯籠づくり教室を行っています。

灯籠づくり

本日(16日)、同実行委員会の江頭会長、清藤公清(きよふじきみきよ)さん、芳賀美行(はがよしゆき)さんらが同校に招かれ、6年生44名に向けて平和学習を行いました。初めに、江頭会長と清藤さんが、東京大空襲による被害状況などを説明。「焼夷弾の投下で火災が発生し、旧中川に追い詰められて多くの方が亡くなりました。灯籠流しを通して、慰霊の気持ちを家族や周りの人に伝えていってほしい」と話しました。続いて、児童は江頭会長ら実行委員やボランティアの指導のもと、平和への祈りを捧げる灯籠を、心を込めて組み立てました。

灯籠づくりを教わった児童は、「東京大空襲での被害を聞いて、この地域にも悲しい出来事があったのだと知りました。当日は、平和を願って灯籠を流したいと思います」と話しました。

江頭会長は、「東京大空襲での旧中川沿川での被害を知る世代はだんだんと減少しています。戦争の痛ましさを風化させないためにも、この灯籠流しを末永く続けていきたい」と話しました。

「第26回 旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」は、8月15日(木曜日)の終戦の日に開催。当日は、平和への願いを込めた約1,500個の灯籠が両岸から流され、鎮魂の祈りが捧げられます。

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