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更新日:2024年7月10日

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2024年7月10日 「篠崎本郷の獅子もみ行事」14日開催

約160年前から伝わる伝統神事祭

高さ1メートル、重さ約60キログラムの黄金色の獅子頭を担いで町内を練り歩き、無病息災や悪疫退散を祈願する伝統神事「篠崎本郷の獅子もみ行事」が、14日(日曜日)午前7時から篠崎本郷町会内で行われます。

起源は不明ですが、厄除けに効験がある天王信仰に由来するとされる「獅子もみ」。安政5年(1858年)の夏、全国的にコレラが蔓延した時に疫病退散を祈願して行われていたと言い伝えられています。また、大正4年(1915年)、対岸の行徳方面で流行病により多くの犠牲者が出た時に、篠崎本郷の人々が罹患を免れたのも、このご利益だったと言われています。

戦後も毎年続けられていましたが、昭和40年代に担ぎ手の減少を理由に行事は中断。そんな中、地域の伝統行事を次世代に受け継ごうと、昭和56年に篠崎本郷町会の青年3名が中心となって「獅子もみ保存会」を設立し、同年7月に獅子もみが復活しました。平成元年2月、「江戸川区登録無形民俗文化財」に指定されたのを機に、同会は「本郷獅子もみ会(会長:吉野功朗/9代目/会員数:140名)」に名称を改めました。

江戸時代に職人が作ったとされる雄と雌の一対の獅子頭は、祭りの復活から30周年にあたる平成22年に修復され、黄金色に光り輝いています。雄の角は細長く、雌の角は丸い宝珠の形をしており、いずれもカッと目を見開いた形相が特徴。担ぎ棒と綱がついた約70センチ四方の台座に、高さ1メートル、重さ約60キログラムの獅子頭を乗せ、揃いの半纏を羽織った担ぎ手が雄頭と雌頭の二手に分かれて町内を回ります。玄関先に着くと、初めに獅子頭の顔を正面に向け、腰の高さまで下ろします。威勢よく「あらっ、あらっ!」と口々に囃し、獅子頭を上下に激しく揺らしながら両足で飛んで左回りに回り、獅子頭が再び正面を向いたところで頭上高く担ぎ上げます。獅子頭を上下に揺らすことを「もむ」と呼ぶことから獅子もみと名付けられました。また、両足で飛んで回るのは地下の悪霊を鎮めるためと言われています。獅子頭をもんだ後は「本郷獅子」と書かれた千社札を渡し、次の家へと向かいます。

当日(14日)午前7時、篠崎本郷公園(篠崎町1丁目)に同会の会員ら約200名が参集。篠崎浅間神社宮司によるお祓いや玉串奉奠などの式典が行われた後、午前8時から夕刻にかけて担ぎ手が約400軒を回ります。また、篠崎本郷公園では、午前10時から午後3時頃まで本郷子ども会による模擬店や子ども向けの獅子もみ体験ブースなどが設けられます。

獅子頭と担ぎ手

(昨年の獅子もみ行事の様子)

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