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更新日:2022年12月13日

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2022年(令和4年)12月12日 古民家・一之江名主屋敷で「すす払い」

新年を清々しく迎える年中行事

江戸中期の建築様式を現在に伝える「一之江名主屋敷(春江町2丁目)/都指定史跡・区登録史跡」では本日(12日)、年神様を迎える準備のための年中行事「すす払い」を行いました。

特製はたきですすを払う様子一之江名主屋敷は、江戸時代初期から一之江新田の名主を務めた田島家の居宅。約2000坪ある敷地には、江戸中期の建築様式を伝える三本溝の敷居や鴨居が残された茅葺きの曲り家造りの主屋、屋敷のまわりには防風林や堀などが残されています。当時の様子を伝える貴重な建造物として、常時一般公開を行うとともに、古民家解説会、雛人形や五月人形の展示などの季節に応じたイベントも開催。昨年度は新型コロナの影響により一時休館していた期間がありましたが、今年は社会科見学の受け入れなどを再開しており、来場者数は回復傾向にあります。

「すす払い」は、新年に年神様を迎えるにあたり、屋敷の内外を掃除する年中行事。すすとともに一年の厄も祓い、心身を清めて正月を準備するために行われます。同屋敷では、茅葺屋根を害虫などから守るのに、日常的に囲炉裏を使用。桁や梁、茅葺き屋根の内側には、すすや埃がよく溜まることから、毎年この時期に、敷地内の竹林の笹の葉で作製した“特製のはたき”で払い落とします。

本日(12日)9時30分、区民ボランティア9名と区職員、施設管理人のあわせて20名が集合。すすや埃を避けるため、頭に帽子や手ぬぐいなどを被り、手には軍手、口元にはマスクを着用して作業に取り掛かります。初めに、火棚や台所の調度品などを屋外に移動。その後、天井から落ちてくる黒いすすで床や囲炉裏が汚れないよう足元にブルーシートと新聞紙を敷き詰めたところで、“特製はたき”が持ち込まれます。はたきは、長さ約4メートルの竹の先に約1.5メートルの笹約30本を括りつけたもので、手にして伸ばすと高さ7メートル超の天井まで届きます。両手でしっかりと握ったはたきを持ち上げて天井や梁、柱などを払うと、黒いすすが一気に舞い上がりました。また土間では穀物の収納庫として使われたマスの板も取り払われ、ボランティアの方が一枚一枚汚れを拭っていました。1時間ほどで作業は完了し、新年を迎える準備が整いました。

作業に参加したボランティアの女性は、「昔からある歴史的な建物を長く保存するため、毎年行っています。一年の汚れを落として、新年を明るい気持ちで迎えられるよう、丁寧に掃除しました」と話していました。

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