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更新日:2022年12月5日

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2022年(令和4年)12月5日 自然動物園で「オオアリクイ」の赤ちゃん誕生

絶滅危惧種に指定される希少種 東京で見られるのはここだけ

絶滅危惧種としてレッドリストに指定されている「オオアリクイ」。江戸川区自然動物園(北葛西3丁目)では、11月18日(金曜日)オオアリクイの赤ちゃんが誕生し、現在、生後2週間を過ぎてお母さんの背中ですくすくと成長をしています。

江戸川区自然動物園は、23区で初めて誕生した区立動物園として1983年に開園。現在、約60種・約630点の動物を飼育しています。入園料が無料で、人気のプレーリードッグやフンボルトペンギンなどを近くで観察できるとあって、平休日を問わずにぎわいを見せています。

オオアリクイは、温暖な中南米の草原や森林地帯に生息するオオアリクイ科の動物。歯がないので、前足の大きな爪を使って、アリのいる巣や朽ち木をくずし、約60センチもある細長い舌を使って器用になめとって食べます。嗅覚は特に優れていてアリの居場所を臭いで探すことができます。個体数は減少傾向にあり、現在は国際自然保護連合(IUCN)が絶滅の危険性が高いとされる「絶滅危惧種VU」に指定しています。国内で飼育しているのは6施設で、飼育頭数は今回の赤ちゃんを含め17頭目。都内では同園でしか見ることができない希少動物です。

母親の背中に乗ってるオオアリクイ

同園では、2010年からオオアリクイの飼育を開始。現在は、オスのアニモ(14歳)とメスのアイチ(10歳)の2頭を飼育しています。普段は柵で仕切られた展示場で暮らしていますが、メスのアイチが来園した2017年から定期的に同居して、繁殖への挑戦をしてきました。今回は、5月26日(木曜日)から6月1日(水曜日)に1日1時間程度、同じ室内で過ごし、その際、飼育員が交尾を確認しました。それから約半年後の11月18日(金曜日)の午前2時45分頃、獣舎でメス(注)の赤ちゃん(体重1.4キロ、体長約55センチ)が誕生。同園では、初めての繁殖成功となりました。オオアリクイの赤ちゃんは、現在(12月2日時点)、体重約1.6キロ、体長約60センチ。母親のアイチの背中に乗っている姿を確認できました。また、最近では母親の周囲を歩いたり、床をひっかくなど可愛い仕草が見られます。なお、赤ちゃんの体調や天候により、公開は不定期に行います。

オオアリクイを担当する飼育員の前田亮輔さんは、「母親の背中に乗っての移動やアクビをする仕草など、今しか見ることができない可愛らしい姿をぜひ見に来てほしい」と言い、生まれた赤ちゃんオオアリクイの展示については「暖かい日に赤ちゃんの体調をみながら少しずつ一般公開したい」と話しています。

母親のオオアリクイと赤ちゃん

江戸川区自然動物園(江戸川区北葛西3丁目2番1号/電話:03-3680-0777)

開園時間:午前10時~午後4時30分(土曜日・日曜日祝日は午前9時30分から)
(注)11月~2月は午前10時~午後4時まで

休園日:月曜(祝日の場合は翌日)及び年末年始

入園料:無料

(注)令和5年1月4日、性別がメスということが判明したため訂正

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