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更新日:2022年12月6日

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2022年(令和4年)12月6日 区内園芸農家で七草かご出荷準備大詰め

一年の無病息災を願う正月の縁起物

一年の無病息災を願う正月の縁起物として用いられる「七草かご」。区内で花卉園芸を営む植重農園(代表:首代一重(しゅだいかずしげ)/64歳/鹿骨5丁目)では年末に向け、春の七草を寄せ植えした「七草かご」の出荷準備が大詰めを迎えています。

出荷を待つ七草かご

春の七草は、1月7日の「人日(じんじつ)の節句」に粥にして食べると厄を祓い万病を除くとされている7種類の若菜。7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を願う「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」の風習が、中国から日本へ伝わり、年のはじめに若菜を摘んで食べる「若草摘み」と7種類の穀物を入れた「七種粥」などと結びつき、「七草粥」として庶民の間に広まりました。

植重農園では主に夏季にアサガオ、秋から冬にかけて七草を生産。春の七草を寄せ植えした鉢を竹かごに入れた鑑賞用の「七草かご」は、新春を祝う縁起物として約40年前から先代が生産・販売を始めました。

同園で使われる七草(せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)はほとんどが自家栽培。下町ゆかりにこだわって「亀戸大根」や「金町小かぶ」などの江戸野菜も使用しています。8月下旬から種を蒔き、花摘みや種取りをしながら手間暇をかけて栽培。七草はそれぞれ育て方が異なるため、全てを同時に育てるのも一苦労。水分を好むホトケノザや湿気に弱いゴギョウ等も天候に合わせて根気よく丁寧に栽培しています。今年の夏は、気温が高めだったことから、大根と小かぶは例年よりも生育が良く、七草全てが丈夫に育ちました。

本日(6日)、同園では出荷を目前に控え、鉢に七草の名札をさすなどの作業を行っていました。真冬の雪に見立てた真っ白な寒水石を敷き詰め、竹かごに入れると出来上がりです。首代さんは「毎年楽しみにしてくれている人のために、ひとつひとつ丁寧に作りました。冬の寒さに負けずに根付く七草の力強さを感じてもらいながら、お正月の雰囲気を目で楽しんでもらいたい」と話しています。

「七草かご」は自宅での鑑賞用だけでなく、お世話になった方への贈答用としても喜ばれています。同園では今シーズン、大小(大:鉢径21cm/小:鉢径15cm)合わせて約2000鉢の七草かごを生産。出荷は17日頃からはじまり、12月下旬にはすべて終える予定です。七草かごは、一定の温度が保てる玄関辺りなどに飾り、土が乾いたときに霧吹きなどで水をあげ上手に手入れをすると、2~3ヶ月楽しむことができます。

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