更新日:2023年3月8日
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2023年(令和5年)3月8日 ほほえみ保育園への特別指導検査及び改善指導について
江戸川区は、園児の腕を強く引っ張る、給食を無理やり食べさせるなどの不適切な保育を行った「ほほえみ保育園(社会福祉法人千葉学園/定山清理事長)」に対し特別指導検査を実施し、3月7日(火曜日)検査結果を通知し改善指導を行いました。
1 概要と経緯
2月24日(金曜日)、在園児の保護者から「子どもが保育士に腕を引っ張られた。帰宅後、痛みを訴え受診したところ左肘の脱臼が判明した。」との相談を受け、区は27日(月曜日)から児童福祉法に基づく特別指導検査を実施した。
検査は在籍職員だけでなく、既に退職した保育士の協力を得て23人の職員から保育状況を聴取し、相談のあった脱臼のほかに、給食を食べるのが遅く壁に向かって一人残された状態で食べさせた、運動会の練習で注意して泣いた園児の腕をつかみ廊下に出したなど、合わせて5件の不適切な保育を確認した。
同園は、平成31年4月に開園した定員95名の認可保育園。昨年3月に近隣住民から「園内から怒鳴り声や冷たい言葉が聞こえてくる。言葉の虐待ではないか」といった通報を受け、区の保育士が園を訪問し各クラスの保育状況を確認するなど、子どもの気持ちに寄り添う保育を2度にわたって指導してきた。
また、同年7月に別の保護者から「子どもがお昼寝中に騒いでしまい、怒られてトイレに閉じ込められた」との相談が寄せられた。区は事実関係を確認し、園も改善策を報告し研修の充実などの取り組みがなされた。
同年10月に実施した通常の一般指導検査では不適切な保育は確認されず、園運営が安定しつつあると判断していたが、今回の脱臼の訴えを受けて特別指導検査の実施に至った。
2 改善指導の内容と今後の対応
区は3月7日(火曜日)、理事長に対して特別指導検査の結果を通知し、子どもの人権が尊重される適切な保育を実施するように文書指導した。
また、法人に対して弁護士や保育の専門家で構成される第三者委員会を設置し、中立的な立場から原因を究明し再発防止策を提言させることで適正な園運営と保護者の信頼回復に努めるよう指導した。
さらに、保護者の不安が高まっていることから、区のベテラン保育士を園に派遣し保育のサポートにあたらせているほか、園児の心のケアの相談窓口として児童相談所を案内するなどの緊急対応を行っている。
3 子ども家庭部子育て支援課長のコメント
「保育所は子どもの人権が尊重され、安心して過ごすことのできる場でなければならない。再発防止はもとより、保育の質の向上に向けて引き続き園の保育内容を点検してまいります」
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