更新日:2024年12月27日
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寒い季節も食中毒にご注意!~ノロウイルスに気をつけよう~
食中毒といえば、気温が高く食品が傷みやすい夏場に起こりやすいと思われがちです。しかし、ノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎や食中毒は1年を通じて発生しており、特に冬場に流行します。
ノロウイルスは感染力が非常に強く、学校や福祉施設で起こる大規模な食中毒事件の原因にもなります。ノロウイルスの性質をよく理解し、感染を防ぎましょう。
(写真:ノロウイルスの電子顕微鏡写真、東京都感染症情報センター)
どうやって感染するの?
ノロウイルスには、大きく分けて3つの感染ルートがあります。
- 食品から人へ
牡蠣などの二枚貝は鮮度に関係なくノロウイルスを蓄積していることがあるため、ウイルスに汚染された二枚貝を生または加熱不十分な状態で食べると感染することがあります。 - 人から食品を通して人へ
ノロウイルスに感染した調理者の手やノロウイルスの付着した調理器具を介して汚染された食品を食べると感染することがあります。 - 人から人へ
ノロウイルスに感染した人の便や吐いた物の中にも多量のノロウイルスが含まれています。これらのウイルスが口の中に入りこむことで感染することがあります。
1と2のルートが食中毒、3のルートは感染症になります。
どんな症状がでるの?
ノロウイルスに感染すると、1日から2日後に激しい吐き気や嘔吐・下痢・発熱などの症状が現れ、通常3日ほどで回復します。子どもや高齢者は重症化する場合があり、特に注意が必要です。
また、ノロウイルスに感染しても症状が軽い、もしくは症状が全く出ない人(不顕性感染者)もいますが、症状の有無に関わらず感染者の便には大量のノロウイルスが含まれているため、他の人を感染させてしまうことがあります。食品を扱う方は特に体調管理に注意し、常に「自分もノロウイルスに感染しているかもしれない」という気持ちで行動しましょう。
どうやって予防するの?
ノロウイルスによる食中毒を防ぐには、次のことに注意しましょう。
- 嘔吐や下痢などの症状がある人は調理に従事しないようにしましょう。
- トイレの後、調理や食事の前にはしっかりと手洗いをしましょう。石けんをよく泡立てて流水で十分に洗い流しましょう。このとき、2回よく手を洗う「2度洗い」が効果的です。
効果的な手洗いの方法(PDF:3,086KB) - 食品は十分に加熱してから食べましょう。特に牡蠣などの二枚貝は中心部まで85℃~90℃で90秒以上加熱しましょう。
- 食器、調理器具を消毒する場合は、熱湯消毒するか、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)で消毒しましょう。
通常のアルコールスプレーではノロウイルスに対する効果があまり期待できません。
ノロウイルスの詳細は以下をご覧ください。
問い合わせ先
食品衛生第一係・第二係
電話番号:03-3658-3177(代表電話)