8月は食品衛生月間です
夏は細菌による食中毒が発生しやすい季節です。
生や加熱不十分なお肉による食中毒に気をつけましょう。
食品衛生月間について
厚生労働省では、全国的に食品衛生思想の普及・啓発をより一層強力に推進するため、8月の1か月間を「食品衛生月間」と定めています。
江戸川区でも、これに合わせて8月を食品衛生月間とし、食の安全・安心のため、食品事業者や区民のみなさまに対し、食中毒事故の防止や食品に関する衛生管理についての普及啓発を行っています。
食品衛生月間(厚生労働省のホームページ)
食品衛生街頭フェアのお知らせ(終了しました)
家庭でできる夏場の食中毒予防のポイントを紹介します。当日は寄生虫「アニサキス」の実物展示も行います。気軽にお立ち寄りください。
【日時】8月2日(水曜)10時~15時
【場所】シャポー小岩(JR小岩駅直結)1階まちかど広場
家庭でできる食中毒予防
食中毒は飲食店での食事だけでなく、家庭でも起きます。家庭での食中毒を防ぐため、「つけない、ふやさない、やっつける」の食中毒予防3原則を徹底しましょう。
食中毒予防3原則
つけない
- 調理の前、食べる前には、指や爪の間、親指の付け根、手首などをていねいに洗いましょう
- 調理器具などは用途によって使い分け、十分な洗浄、消毒をしましょう
ふやさない
- 食品を長時間常温や直射日光に当たる場所放置せず、適正な温度管理をしましょう
- 温度管理が必要な食品は、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管しましょう。
やっつける
- 肉や魚などの加熱して食べる食材は、中心部まで十分に加熱して食べましょう。
テイクアウトやデリバリーを利用するときのポイント
- テイクアウトやデリバリーで購入した食品はすぐに食べましょう。すぐに食べられない場合は冷蔵庫に保管する等、食品の温度管理を徹底しましょう。
- 食品を購入したらすぐに帰宅し、長時間持ち歩かないようにしましょう。食品を持ち帰るのに時間がかかる場合は、保冷材や、保冷バッグを使いましょう。
STOP!鶏肉は生で食べないで!
ちょっと待って!鶏肉は生で食べると危ないですよ!
牛レバーや豚肉の生食は法律で禁止されていますが、鶏肉の生食については規制がありません。しかし、最近多発傾向の「カンピロバクター食中毒」の主な原因食に、生や加熱不十分な鶏肉があげられています。過去に江戸川区内でも、飲食店で加熱不十分な鶏肉を食べた複数名の方がカンピロバクター食中毒となりました。カンピロバクター食中毒を防ぐために、生や加熱不十分な鶏肉や鶏レバーを食べるのはやめましょう。
Q.どのような症状になりますか?
主な症状は、下痢、腹痛、発熱などです。食事をしてから症状が現れるのが、1~7日(平均2~3日)と長いことが特徴です。食中毒症状が治まった後、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギランバレー症候群」を発症することもあり、症状が重いと死亡する事例も確認されています。
Q.どのような食品が原因となりますか?
鶏たたきや鶏刺し、鶏レバ刺しなど生や加熱不十分な鶏肉が主な原因食品です。また、生の鶏肉に触れた手や調理器具を介して汚染された食品も原因食品となります(二次汚染)。
Q.なぜ鶏肉が原因になるのですか?
鶏の消化管内には、食中毒細菌である「カンピロバクター」が生息しています。そのため、鶏肉を加工する際に、消化管にいたカンピロバクターを鶏肉に付着させてしまうことがあります。流通している鶏肉の調査によると、4割から6割にカンピロバクターが付着しているとの研究結果も報告されています。
予防方法
鶏肉を調理する際は、中心まで十分に加熱するようにしましょう。表面を加熱するだけの調理ではカンピロバクターは死滅しません。二次汚染を防ぐために、生の鶏肉に触れた後は、石けんを使ってよく手を洗いましょう。また、鶏肉を扱った調理器具は洗剤で洗浄したあと、熱湯や薬剤を用いた消毒を行うようにしましょう。
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