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更新日:2024年5月31日

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中野 洸介(なかの こうすけ)さん(陸上競技)

競技場内を走る中野選手

中野洸介選手

競技

デフ陸上競技

生年月日

1996年11月17日

所属

一般社団法人日本デフ陸上競技協会

さいたま市陸上競技協会

富山ランニングクラブ

競技の特徴

ランナーと競り合いながら走る中野選手陸上競技は基本的に、競技場内で行われる【走・跳・投】3つの競技種目からなり、私の専門種目は5,000メートル走や10,000メートル走などの長距離走です。そのなかでも私は、競技場を飛び出して道路や市街地等を走るマラソンをメインとしています。

マラソンは陸上競技のなかでも知名度や人気のある競技種目なので、多くの皆さんがご存知だと思います。デフ陸上のマラソンも基本的には健常者のマラソンと同じですので、まずは皆さんが思い描くマラソンをイメージして頂ければと思います。

ところで、皆さんはマラソンにも、実はいろいろな種類のマラソンがあることをご存知でしょうか?まず最も有名なのはフルマラソンだと思います。フルマラソンは私が最も力を入れている種目で、42,195キロメートルを走ります。また、フルマラソンの半分の距離となる21.0975キロメートルを走るハーフマラソンがあります。この2種類は市民ランナーが参加できる大会も多く開催されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

さらに、これらにくわえてマラソンには100キロメートルを走るウルトラマラソン、160キロメートルを走る100マイル走、24時間走り続ける24時間走などもあります。すさまじいですよね、私も2017年にウルトラマラソンに1回だけ挑戦したことがありますが、さすがに大変でした(笑)

競技の魅力

マラソンとは42.195キロメートルをどれだけ速く走れるかを競う、とてもシンプルなスポーツです。この距離は、概ね江戸川区役所から横浜市のみなとみらい駅までの距離に相当します。そのため、マラソンには「辛さ」を感じる方が多いのではないかと思います(笑)また、5,000メートルと10,000メートルの場合は、一周400メートルの競技場トラックをそれぞれ12周半と25周、ひたすら我慢強く走り続けます。このように陸上競技は自分自身の己と向き合い、自己の能力を最大限に高めることが魅力と言えると思います。

くわえて、マラソンを含めたランニング・ウオーキングは手軽に取り組めることも魅力のひとつではないでしょうか。近頃はウェルネスや健康向上の目的で、子どもから熟年者まで幅広い世代がランニングしている姿をよくみかけるようになりました。私もランニングの目的のひとつとして、町の美味しいパン屋を探しまわる「パン巡りラン」をよく行います。このような動機を持ちながら運動できることも、おもしろいですよね。

雪が降るなかを走る中野選手

2人のランナーと競り合ってゴールする中野選手

日本代表として海外のマラソン大会で力走する中野選手

競技を始めたきっかけ

高校1年生のときの校内マラソンがきっかけです。それまでは学校で卓球部、習い事で剣道をしており、陸上競技とは縁がありませんでした。しかし、マラソン大会で2位を取ることができたことで「走ること」に楽しさが芽生えはじめました。丁度そのとき陸上部の顧問からスカウトもあったので、自分の正直な気持ちと向き合おうと思い、長距離走一本、陸上競技に専念することにしました。その後、練習を重ね体が陸上競技に適応してくると、自身の心肺機能が鍛えられてきたことを強く実感でき、それに比例して健康に対する意識も高まるようになりました。いま思えば、このような健康への意識も陸上競技を始めるきっかけの一つになっていたのかもしれませんね。

区民へひとこと

陸上競技場で走行トレーニングをする中野選手皆さまはデフリンピックをご存知でしょうか?おそらく、多くの方はデフリンピックと聞いてもぴんと来ないのではないでしょうか。デフリンピックとは4年に1度開催される聴覚障がい者のスポーツ大会で、いわば「聴覚障がい者のオリンピック」と言い換えることができます。1924年に初開催されて以降、開催回数も重ねていますが、オリンピックやパラリンピックに比べると、認知度はまだまだ低いと言えます。

そんなデフリンピックですが2022年9月、国際ろう者スポーツ委員会の総会で2025年の開催地が東京に決定しました。私はデフアスリートの1人として、これを機に、ぜひ皆さまにデフリンピックを知って頂きたいと願っています。2025年を迎えたとき、デフリンピックと言う言葉が、当たり前のように世間に知られていること、これはデフスポーツに関わる全ての人々の願いでもあります。私自身も、デフリンピックに向けて励みますので応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

主な戦績

年度 大会名 出場種目 順位
2022 第19回日本デフ陸上競技選手権大会 1,500メートル 2位
5,000メートル 2位
第24回夏季デフリンピック 10,000メートル 12位
フルマラソン 出場辞退
2021 第4回世界デフ陸上競技選手権大会 フルマラソン 8位
第18回日本デフ陸上競技選手権大会 1,500メートル 1位
5,000メートル 1位
2017 第2回沖縄100Kウルトラマラソン大会 100キロメートル 3位

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このページは文化共育部スポーツ振興課が担当しています。

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