更新日:2025年2月27日
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國島 佳純(くにしま かすみ)さん(デフフットサル・デフサッカー)
競技
デフフットサル・デフサッカー
所属
バルドラール浦安ラス・チュラス
競技の魅力
デフフットサル・デフサッカー両競技とも、基本的に皆さんが知っているルールと変わりはありませんが、一般的な進め方と異なる部分が2点あります。
1点目は、審判がフラッグ(旗)を持って、笛代わりにしているところです。デフは耳が聞こえませんので、笛の音も聞こえません。視覚情報としてフラッグを見ることで、状況把握することできます。
2点目は、選手は全員、補聴器・人工内耳を取り外してプレーをすることです。デフの選手は1人1人聞こえ方が違います。補聴器・人工内耳をつけると日常生活に支障なしの会話レベルの人もいれば、装着しても聞こえない方もいますので、全員平等の条件でプレーが出来るように装着禁止のルールのもとで試合が行われます。
ベンチからの指示、ピッチ内での声でのコミュニケーションが取れないので、「アイコンタクト」目で見て味方と連携を取って試合をコントロールしています。
すなわち、デフフットサル・デフサッカーは別称「音のないフットボール」とも言われています。
競技を始めたきっかけ
元々、5歳から兄の影響で6年間サッカー生活を過ごしていました。中学部に進学するタイミングで、サッカーから離れ、ろう学校の部活動にあった卓球に専念しました。
22歳の頃、卓球を辞めようか悩んでいたタイミングで、デフサッカーの監督(当時)が声を掛けてくださり復帰、デフリンピックに出場しました。帰国後、デフサッカーで同い年の選手からデフフットサルという存在を知り、YouTubeでスイスW杯大会の密着ドキュメンタリーを観て、デフフットサルに対する情熱が出て現在に至ります。
ゴールデンエイジ(9歳~12歳頃。動きの巧みさを身につけるのに最も適している時期。)にサッカーに触れたこと、学生時代に卓球で反射神経を鍛えられたこと、全てがフットサルでのゴレイロ(サッカーで言うところのゴールキーパーのポジション)に必要なスキルが備わっているので、過去の経験が今に繋がっていると運命を感じています。
今後の目標
2025年は、6月に第6回ろう者フットサル世界選手権がイタリアで開催されます。前回王者のプライドを持って、2連覇を目指します。個人目標は、ベストGK賞も獲得できるようにチームの勝利に貢献できるよう、日本のゴールを守ります。
そして、デフサッカーも2025年11月に東京で開催される、東京2025デフリンピック(第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025)の最終メンバーに選出されることが第一目標、最終目標はチームで世界一を獲ることです。
2025年は大きな国際大会が2大会控えています。怪我しないよう、日々のコンディション調整、レベルアップなどのトレーニングをより意識高く取り組み、結果を残せるようにします。
区民へひとこと
2024年2月に出身地の愛知県から引越し、江戸川区民になりました。アスリートとして、過ごしやすい環境で伸び伸びと生活が出来ています。江戸川区民の一員として、世界と戦い、結果で江戸川区に貢献できるよう最大限の力を出し切ります。
東京2025デフリンピックのデフサッカーは福島県で開催されますが、他の競技は東京都で開催されます。「音のないスポーツ」は見所がたくさんあります。日本でデフリンピックが開催されるのは初めてなので、是非観に来てください。
皆さんのご声援が力の源となります。一緒に戦いましょう。
応援よろしくお願い致します。
主な戦績
年 |
大会名 |
順位 |
||
---|---|---|---|---|
2024 | 第20回冬季デフリンピック競技大会エルズルム2023 | デフフットサル女子 | 5位 | |
2023 | 第5回ろう者フットサル世界選手権大会 | デフフットサル女子 | 優勝 | |
第2回アジア太平洋ろう者フットサル選手権大会 | デフフットサル女子 | 優勝 | ||
2022 | 第24回夏季デフリンピック競技大会ブラジル2021 | デフサッカー女子 | 4位 |
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