更新日:2025年12月3日
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2025年12月3日 グリーンスローモビリティの試験走行を実施中
実証実験に向けて、区内における適性を検証
江戸川区は本日(3日)から、小型電気自動車「グリーンスローモビリティ」の活用を見据えた試験走行を開始しました。区内の交通空白地域における移動手段の確保や、地域の回遊性向上を目指し、区民と連携しながら持続可能な移動手段の検討を行います。

区内の公共交通網は、5つの鉄道路線が都心から放射方向へと東西に往来するとともに、これを補完するように、駅を起終点あるいは経由して、主に南北方向に3事業者によるバス路線が形成されています。一方で、区内には、バス停留所から半径300メートル以上離れているなど、交通課題のある地域が11カ所点在しています。区は、これらの地域の課題解消に向けて、2022年から2023年にかけてコミュニティ交通の実証運行を実施するなどの検証を行ってきました。また、全国的に運転手不足によるバスの減便や路線縮小などもあり、生活圏内の移動手段の検討が近隣区においても進められています。
今回、区が新たな移動手段として導入を検討しているのは、小型電気自動車「グリーンスローモビリティ」。時速20キロメートル未満で公道を走行する車両です。二酸化炭素の排出を抑え環境負荷を軽減できるほか、車幅が小さいため幅員が狭い道路でも通行できるといった利点があります。区は、グリーンスローモビリティ導入の適性を検証するため、リース車両を使った試験走行を行うことにしました。車両は運転手を含めて8人乗りで、普通免許を持っていれば誰でも運転することができます。
交通課題解消に向けて試験走行を行うのは、上一色地区周辺と、「なごみの家瑞江(江戸川2)」周辺の2地区。いずれも、バス停留所から300メートル以上離れた地域を含んでおり、「生活の足」となる移動手段の確保が求められています。また、現在リニューアル工事を行っている「区立総合レクリエーション公園(西葛西6から南葛西7)」周辺でも試験走行を実施。公園周辺の回遊性向上や、「魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館/南葛西7)」へのアクセス向上の可能性を検討します。各地区での交通状況を踏まえ、グリーンスローモビリティの区内における適性を見極めます。
試験走行の期間は、本日(3日)から17日(水曜日)まで。各地域を巡回しながら、生活道路の安全性や後続車への影響など走行上の課題を整理し、今後の実証実験で運行するルートを検証します。また、7日(日曜日)から14日(日曜日)にかけて、当該地区の地域施設で車両紹介を実施(9日・10日・13日を除く)。地域住民を対象に車両の紹介や乗車体験を行い、地域の声を聞くとともに理解を呼びかけます。
都市開発部まちづくり調整課の大坂博昭(おおさかひろあき)課長は、「昨今のバス運転手不足の課題のある中、持続可能な地域の『生活の足』となる交通について、皆様の声を聞きながら一緒に考え、実現に向けて取り組んでいきたい」と話しています。
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