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更新日:2025年8月15日

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2025年8月15日 「旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」 本日開催

戦後80年 地元住民らが恒久平和を願う

終戦の日の8月15日(金曜日)、旧中川の「ふれあい橋(平井3丁目)」付近では、東京大空襲で猛火から逃げようと川に飛び込み、犠牲になった人を慰霊する「第27回 旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」が開催されました。主催は、旧中川灯籠流し実行委員会(会長:江頭正恭/えとうまさやす)。

約10万人の命を奪った1945年3月10日の東京大空襲。旧中川沿いの小松川・平井地区では、約4万人が罹災し、猛火に追われて旧中川に両岸から飛び込むなどした約3千人が命を落としたと言われています。

「旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」は、1999年から終戦の日に毎年開催されており、今年で27回目。江戸川区と江東区をつなぐ「ふれあい橋」の完成で交流を深めた両区の区民が、犠牲者を悼むとともに、平和の尊さを後世に語り継いでいこうと開催されました。2001年には、初代実行委員会会長の加藤勲さんが発起人となり、区民や企業から寄付を募って船をかたどった慰霊碑「鎮魂(題字:鈴木春朝/平成24年度江戸川区文化賞)」がふれあい橋のたもとに建立されました。また、昨年4月には、灯籠流しを通じた近隣小学生への平和学習や護岸の清掃活動が、河川の環境保全や地域活性化に大きく貢献したと評価され、同実行委員会が「令和6年河川功労者表彰」を受賞しました。

本日(15日)午後6時30分から行われた式典には、斉藤猛(さいとうたけし)江戸川区長や地元選出の議員、諸団体の代表らが参列しました。初めに、主催者を代表して江頭会長らがあいさつ。江頭会長は、「多くの人に参加いただき、厚く御礼を申し上げます。若い小中高生をはじめ、地域に住んでいる人に悲惨な東京大空襲を言い伝えなければなりません」と話しました。来賓の斉藤区長は、「戦争を体験していない世代が増える中で、悲惨な出来事を決して風化させてはならず、平和への願いを将来に伝えていかなければなりません。この灯籠は、そういった思いを乗せ、誓いを乗せ、希望を乗せた存在です」と話しました。その後、地元小学生が「国連平和の鐘」のレプリカを献鐘し、参列者は黙とうをささげました。午後7時からは、「平二南部太鼓(代表:清藤公清/きよふじきみきよ)」の演奏を合図に、地元出身で元宝塚歌劇団の美園(みその)さくらさんや、集まった地元町会の住民ら約5千人が両岸から「平和」や「戦争がなくなりますように」などと書かれた約2千個の灯籠を流し、恒久平和への祈りをささげました。家族と参加した児童は、「東京大空襲から80年が経ちましたが、もっと時間が経っても平和が続いてほしいです。灯籠には『平和を守ろう』と書いて流しました」と話しました。

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