更新日:2025年8月12日
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2025年8月12日 日航機墜落事故から40年 追悼コンサートを開催
児童が生きた証にと母校に託されたピアノで
日航機墜落事故から40年となる本日(12日)、区立第二葛西小学校(東葛西6丁目/校長:吉田佳代/全校児童973人)の音楽室では、犠牲となった同校の児童2人を追悼する「天まで響けコンサート」が開催されました。「2人の児童が生きた証」として遺族が母校に寄贈したグランドピアノで奏でられる演奏を聴きながら、静かに哀悼の意を表しました。
520人が犠牲になった1985年8月12日の日航ジャンボ機の墜落事故。この犠牲者の中には、当時同校の3年生だった田代香織さん(9歳)と2年生だった佳幹さん(8歳)もいました。40年前のこの日、香織さんと佳幹さんは父母ら親族と共に、和歌山県にある両親の実家を訪れるために当該機に搭乗し、帰らぬ人となりました。事故のあと、田代さんの祖母は「子どもたちが生きた証」として2人が練習に使っていたグランドピアノを母校に寄贈。調律や修理を重ね、今日まで大切に使われてきました。
本日開催されたコンサートは、事故から40年の節目に何か追悼の催しができないかという、同校の歴代PTA会長でつくるPTA顧問会と学校の思いが一致して実現しました。会場には斉藤猛江戸川区長をはじめ、学校関係者や教育委員、PTA役員、地元の方々など、およそ30人が集まりました。コンサートでは、音楽教諭の保土田和さんがピアノを、吉田佳代校長がフルートを担当し、同じく同事故で犠牲となった坂本九さんの「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜空の星を」、さらに同校の校歌の3曲を演奏。来場者は遺族から託されたピアノから響く音色に静かに耳を傾け、幼くして命を落とした児童らを偲びました。
犠牲となった姉弟について先月18日の終業式で話したという吉田校長は「子どもたちには、今を生きるという当たり前のことにしっかり感謝をしながら生きてほしいです」と話しました。
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