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更新日:2023年6月26日

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2023年(令和5年)6月25日 区指定無形民俗文化財「幟祭り」開催

5年ぶりに開催!日本最大級の大幟が大空に翻る

五穀豊穣を祈願し、富士山の山開きの日である7月1日に行われる江戸川区指定無形民俗文化財「幟祭り」の開催を前に、長さ約22メートル、重さ約1トンもの「大幟」を立てる「幟上げ」が、本日(25日)、篠崎浅間神社(上篠崎1丁目)で5年ぶりに行われました。主催は、幟会(のぼりかい/会長:浅岡秀光/発足:昭和55年/会員数:約300名)。

天慶元年(938年)に創建された篠崎浅間神社は、区内で最も歴史のある神社。木花開耶姫命(このはなさくやひめ)が祀られており、約4,000坪もある境内には多くの樹木が茂ることから「せんげん様の森」として親しまれています。

「幟祭り」は、富士信仰が盛んだった江戸時代の文化・文政期(19世紀初め)に始まったとされる神事。同神社の周辺には氏子たちの地区が5つあり、富士山の山開きの7月1日に合わせて各地区がそれぞれ一対の幟を奉納したことが始まりと言われています。前日の宵宮の未明に5地区・計10本の幟を立て、幟が翻る向きを見てその年の五穀豊穣の吉凶を占っていたとされています。幟の土台を掘るための「枠埋け」で泥まみれになることや、梅雨時で雨が降ることも多いことから、別名「どろんこ祭り」とも呼ばれています。戦後は、人手不足もあり三年に一度の開催に縮小され、クレーンなどの機械で建てた時期もありましたが、「人力で立てたい」という思いから、昭和55年に氏子や地域住民らにより「幟会」が結成され、同会のメンバーが中心となり現在は隔年で開催されています。

本日(25日)行われた幟上げには、幟会のメンバーや氏子、地域住民ら約300名が参加。幟は、長さ12間(21.72メートル)×直径25センチ、重さ約1トンの大きな杉丸太に、幅約1.5メートルの大幟旗を結び、「くるり」と呼ばれる桐の木筒に男竹をつけたものを先端に差し込んでつくられます。くるりを含めて全長が約25メートルにもなる、日本最大級の幟です。初めに「枠」と呼ばれる支柱に杉丸太を斜めに差し込んで固定し、直径5センチの「引き綱」2本と、引き上げる際にバランスをとる「舵綱」1本、直径25センチの滑車2台を利用して、東西に分かれて引き綱を上下に揺らします。立ち上げ準備にかかる時間は、杉丸太の運び込みや綱の固定なども含め1本あたり約30分~40分。地域住民ら多くの観客が見守る中、幟会メンバーが舵取り役となり、「ヨイショ!ヨイショ!」のかけ声で綱を上下に揺らしながら東西に引き、約2~3分で一気に立ち上げていきました。これを1本ずつ繰り返し、境内に10本の幟を立てます。

参加した女性は、「幟上げには小学生の頃から参加していますが、今回は5年ぶりということもあって一際感慨深いです。幟を立てるときの活気ある雰囲気がいいですね」と嬉しそうに話しました。

7月1日(土曜日)には午後2時から大祭が行われ、雅楽「浦安の舞」などが催されます。「幟祭り」は7月2日(日曜日)まで行われ、同日の午前8時には「幟返し」(幟を降ろす行事)が行われる予定です。

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