2023年（令和5年）6月30日　生成AI「チャットGPT」7月から全庁で利用開始

“23区初、セキュリティ対策を万全に業務効率化を推進”

江戸川区は業務の効率化を推進するため、生成AI「チャットGPT」を活用したシステムを7月から導入します。7月5日（水曜日）には職員向けの研修会を開催し、活用方法や注意点などを共有したうえで、7月中旬から全庁で利用を開始します。

本区は業務の効率化を推進するため、昨年11月から生成AIの利活用に向けた検討を開始。先行して実証実験などを行っている自治体の状況を踏まえ、情報漏洩などのリスク検証やリスクを回避する安全なサービスの選定、利用ルールの策定を進めてきました。

区では7月中旬から、全庁を対象に「チャットGPT」の利用を開始。システムの利用にあたり、情報漏洩などの防止対策として「個人情報や機密情報の取り扱いの禁止」、「職員による確認と修正を必ず行う」など利用時のルールを作成しました。さらに、7月5日（水曜日）には職員向けの研修会を開催し、活用方法や利用時の注意事項などを全庁で共有します。今回導入するシステムは、入力した質問文（情報）がAIの学習に利用されない対策や、誤って個人情報が入力された際には警告が表示される機能、入力された情報もマスキング処理される機能が設定されているなどの重層的なセキュリティ対策が施されており、「チャットGPT」を安全に利用することができます。具体的には、文章の要約や情報の整理、アイデアの提示など、内部事務の補助的な活用を想定しています。

区経営企画部DX推進課の渡邊良光（わたなべよしみつ）課長は、「AIの特性を理解する職員研修やセキュリティ対策をしっかりと講じたうえで、AIを上手に業務に取り込み、補助的なツールとして活用していきたい。AIの活用によって業務効率化を進め、削減された時間を区民サービスのさらなる向上のために生かしていきたい」と話しています。