更新日:2023年6月23日
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2023年(令和5年)6月23日 区指定無形民俗文化財「幟祭り」 25日幟上げ
5年ぶりに開催!日本最大級の大幟が大空に翻る
五穀豊穣を祈願し、富士山の山開きである7月1日に行われる江戸川区指定無形民俗文化財「幟祭り」の開催を前に、長さ約22メートル、重さ約1トンもの「大幟」を立てる「幟上げ」が25日(日曜日)、篠崎浅間神社(上篠崎1丁目)で5年ぶりに行われます。主催は、幟会(のぼりかい/会長:浅岡秀光/発足:昭和55年/会員数:約300名)。
天慶元年(938年)に創建された篠崎浅間神社は、区内で最も歴史のある神社。木花開耶姫命(このはなさくやひめ)が祀られており、約4,000坪もある境内には多くの樹木が茂ることから「せんげん様の森」として親しまれています。
「幟祭り」は、富士信仰が盛んであった江戸時代の文化・文政期(19世紀初め)に始まったとされる神事。同神社の周辺には氏子たちの地区が5つあり、富士山の山開きの7月1日に合わせて各地区がそれぞれ一対の幟を奉納したことが始まりと言われています。前日の宵宮の未明に5地区・計10本の幟を立て、幟が翻る向き見てその年の五穀豊穣の吉凶を占っていたとされています。幟の土台を掘るための「枠埋け」で泥まみれになることや、梅雨時で雨が降ることも多いことから、別名「どろんこ祭り」とも呼ばれています。戦後は、人手不足もあり三年に一度の開催に縮小され、機械などのクレーンで立てた時期もありましたが、「人力で建てたい」という思いから、昭和55年に氏子や地域住民らにより「幟会」が結成され、同会のメンバーが中心となり現在は、隔年で開催されています。
幟に使われるのは、長さ12間(21.72メートル)×直径25センチ、重さ約1トンの大きな杉丸太と幅約1.5メートルの大幟旗。その先端に「くるり」と呼ばれる桐の木筒に男竹をつけたものを差し込み、日本最大級の幟の準備が完了。これを大きな綱と大型の滑車を利用して立ち上げます。綱を引くのは、幟会のメンバーら約200人。綱を上下に揺らしながら「もんで、もんで」のかけ声で立ち上げます。木立を越えて大空に翻るその様子は壮観です。
篠崎浅間神社 幟祭り
- 日時
6月25日(日曜日)6時00分~ 幟上げ祭礼(7時00分~幟立て)
7月1日(土曜日)14時00分~ 大祭
7月2日(日曜日)8時00分~ 幟返し - 会場
篠崎浅間神社境内(江戸川区上篠崎1丁目22番31号/電話:03-3679-6183)
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