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更新日:2025年7月15日

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2025年7月15日 地元小学生が「灯籠づくり」を体験

平和への願いを込めて 来月15日は旧中川で灯籠流し

終戦の日に行われる「第27回 旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し(主催:旧中川灯籠流し実行委員会(会長:江頭正恭/えとうまさやす/82歳))」を前に、区立平井南小学校(平井5丁目)で本日(15日)、6年生40名を対象に、空襲被害の講話や「灯籠づくり」などの平和学習が行われました。

約10万人とも言われる方の命を奪った1945年3月10日の東京大空襲。旧中川沿いの小松川・平井地区では、約4万人が罹災し、猛火に追われて旧中川に両岸から飛び込むなどした約3千人が命を落としたと言われています。

今年で27回目を迎える「旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」は、東京大空襲の犠牲者の慰霊を目的に、1999年から毎年、終戦の日に開催。参加者は川面に灯籠を浮かべ、鎮魂の祈りを捧げます。実行委員会は、初回から近隣小学校の6年生全員に灯籠を無料で配布。今年も約430人の児童に配ります。旧中川に近い同校では毎年、平和学習として空襲被害を伝える講話や灯籠づくり教室を行っています。

本日(15日)、同実行委員会の江頭会長、清藤公清(きよふじきみきよ)さん、芳賀美行(はがよしゆき)さんらが同校に招かれ、6年生40名に向けて平和学習を行いました。初めに、江頭会長と清藤さんが、東京大空襲による被害状況などを説明。「焼夷弾の投下で辺り一面が猛火に包まれ、旧中川に追い詰められて多くの人が亡くなりました。この地域でも大きな被害があったことを、次の世代にもつないでいかなければならない」と話しました。続いて、児童は江頭会長ら実行委員やボランティアの指導のもと、灯籠づくりを体験。各自が組み立てた紙灯籠に「平和」や「幸せ」、「祈り」など思い思いのメッセージを書き込みました。

灯籠づくり

灯籠に「平和」と書いた児童は、「自分が住んでいる地域で悲惨な出来事があったということを、自分が語り継いでいきたい。いまある幸せを感じながら過ごしたいと思います」と話しました。

江頭会長は、「小松川・平井地区や旧中川での被害を、戦争を知らない世代に伝えていくのが私たちの役目です。会長の職は今回で退きますが、これからも命ある限り活動に関わっていきたい」と話しました。

「第27回 旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」は、8月15日(金曜日)の終戦の日に開催。当日は、平和への願いを込めた約1,500個の灯籠が両岸から流され、鎮魂の祈りが捧げられます。

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