更新日:2025年7月10日
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2025年7月10日 「描かれた戦争の記憶展」 19日から開催
戦後80年 戦争の悲惨さを地域に受け継ぐ
東京大空襲で甚大な被害を受けた小松川・平井地区。区立小松川図書館(平井1丁目)では、戦争の記憶を地域に受け継いでいこうと、空襲体験者が描いた絵画の展示や、戦争に関連した絵本の読み聞かせなどを行う企画展「描かれた戦争の記憶展」を、19日(土曜日)から21日(月曜日・祝日)まで開催します。
1945年3月10日の東京大空襲では、未明の爆撃で辺り一面が火の海となり、約10万人もの命が奪われました。旧中川沿いの小松川・平井地区は一帯が焼き尽くされ、800人を超える方が亡くなるなど、甚大な被害を受けました。同地区には、空襲体験者の孫・ひ孫世代が現在も多く住んでいますが、戦争の悲惨さなどを知る機会は少なくなっています。区立小松川図書館は、今年で戦後80年の節目を迎えるにあたり、この地域で起きた悲しい記憶を受け継いでいこうと、企画展の開催を決めました。
同企画展では、空襲体験者が描いた絵画や、戦時下で使われた日用品などを紹介し、戦中・戦後の暮らしや戦禍のすさまじさを伝えます。会場では、「すみだ郷土文化資料館(墨田区向島2丁目)」の協力により、同館が所蔵する空襲体験画を展示。空襲体験者が自らの記憶をもとに描いた体験画100枚の複製品を借り受け、近隣の地域を描いたものを中心に日替わりで場内に並べます。また、小松川さくらホール(小松川3丁目)内の「江戸川区平和祈念展示室」で保管している戦争資料もあわせて紹介。防空頭巾や軍服といった衣服や、空襲で焼け焦げた紙幣、爆弾の破片など、区民から寄託された19点を展示します。期間中は毎日、図書館員による読み聞かせを午前10時から開催。中学2年生で東京大空襲を体験した作家の半藤一利さんが自身の戦争体験を記した「焼けあとのちかい」など、戦争を題材にした絵本を数点紹介します。各日午後2時からは、空襲体験画の作者による絵にまつわる証言を収録したビデオを上映します。
同館の中島善久(なかじまよしひさ)館長は、「小松川・平井地区がかつて大きな被害を受けたことを身をもって知る人は少なくなりました。この企画展を通して、多くの人に戦争の悲惨さや平和の尊さを知ってもらい、地域の記憶として共有できれば」と話しています。
小松川図書館企画展「描かれた戦争の記憶展」
【日時】令和7年7月19日(土曜日)~令和7年7月21日(月曜日・祝日) 午前10時~午後4時
【会場】江戸川区立小松川図書館(江戸川区平井1丁目11番26号) 3階視聴覚室
【入場料】無料
【問合せ】江戸川区立小松川図書館 電話:03-3684-6381
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