更新日:2026年3月15日
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第6回 子どもの肥満

今回のテーマは「子どもの肥満」です。
成人の肥満はBMI(体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m))を用いますが、小児では肥満度(注)を用いて判定します。対象は幼児期以降で、幼児では肥満度15%以上は太りぎみ、20%以上はやや太りすぎ、30%以上は太りすぎとされ、学童では肥満度20%以上を軽度肥満、30%以上を中等度肥満、50%以上を高度肥満と定義します。
小児肥満の健康への影響
小児肥満がいけない理由は、小児期から高血圧、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、血中コレステロール・中性脂肪の上昇、尿酸値の上昇(痛風の原因となる)などをきたし、動脈硬化へとつながるリスクが上がるからです。また肥満が原因で脂肪肝となって肝障害をきたしている小児もよく見られます。
各家庭で肥満度に注目
体重の増減は摂取カロリーと消費カロリーのバランスによりますが、これらカロリーのもととなる食事量や運動量といった生活習慣を、子ども自身で管理することは難しく、保護者をはじめとした環境要因が大きく影響します。成長期にある小児では、1日の中での変動を除いて体重が減少することはまずありません。ただ具合が悪い時は体重が減少することも多いため、体重が減少していないということは小児科医にとっては喜ばしいことであり、裏を返すと過剰な体重増加に鈍感な部分があります。そのため各家庭でお子さんの肥満度に注目してほしいと思います。各家庭でお子さんの肥満度を確認する際に、おなかがでているかどうかはわかりやすいポイントです。腹部が大きく膨らんでいる場合は肥満以外の原因が隠れている可能性もありますので小児科で相談しましょう。
体重を管理し健康に
肥満度が20%以上ある場合は、生活習慣の見直しをします。まず1日3食食べた上で余計な糖分(ジュースやお菓子)を摂取していないか振り返ります。1日1回体重計に乗ることも効果的です。成長期にある小児では体重を減らす必要は一般的にありません。外来通院している肥満児では、体重を増やさない努力をしてもらって、身長増加によって相対的にやせるようにしています。一緒に子ども達の健康を守っていきましょう。
千葉県こども病院 代謝科 市本 景子
(注)肥満度について
肥満度とは、身長に対する標準体重に比して実測体重が何%上回っているかを示す指標です。
肥満度は、「肥満度判定曲線」を用いて知ることができます。
「肥満度判定曲線」や、子どもの肥満に関するさらに詳しい情報については、下記の一般社団法人日本小児内分泌学会のサイトをご確認ください。
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