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更新日:2024年4月3日

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第4回 がんの予防と早期発見

がん検診

感染、喫煙、飲酒が日本人のがんの原因トップ3です。感染で重要なのは胃がんの原因になるピロリ菌、肝がんの原因になる肝炎ウイルス、子宮頸がんや咽頭がんの原因になるヒトパピローマウイルスなどです。ピロリ菌と肝炎ウイルスは検査して感染が分かれば治療します。ヒトパピローマウイルスは性交渉経験前にワクチンを受けますが、対象になるのは小学6年〜高校1年の女性なので保護者の役割が重要です。

タバコは加熱式も含めて依存性が強いのでいったん始めるとやめるのが大変です。吸い始めないことが基本ですが、愛煙家も諦めないで下さい。早く禁煙するほど発がんリスクを低くできます。注意したいのは、本数を減らすだけでは効果が期待できないことです。

飲酒もほどほどにと言いたいところですが、人によっても異なります。一口飲んだだけで心臓バクバク、頭ガンガン、気分が悪くなる人は全くお酒を飲めないのであまり問題ありません。ビール1杯の乾杯で直ぐに顔が赤くなる人は「ホットフラッシュ」と言われ、「訓練」すればある程度飲めるようになります。

しかしこれは危険なことです。ホットフラッシュの人が訓練して習慣的に大酒を飲むようになると食道がんにかかるリスクが95倍になります。ホットフラッシュのない人の大酒でも4.6倍になるので、ホットフラッシュのない人は時々飲む程度、ある人はせいぜい乾杯の1杯だけにしておいた方が良いでしょう。飲みたくないお酒を勧められてもきっぱり断りましょう。

がんを予防するために食事でできることは限られています。バランスの取れた食事を楽しみましょう。

 

がんの早期発見

自治体が実施する肺・胃・大腸・子宮・乳がん検診を受けましょう。せきや痰があるけど肺がん検診で異常が無かったから一安心、というのは危険です。がん検診は症状がない人が受けるものです。症状があれば、直ぐにクリニックや病院を受診しましょう。

千葉大学医学部附属病院 滝口裕一教授(腫瘍内科)

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