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更新日:2024年11月1日

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第1回 健康になれるまちづくり

皆さん、はじめまして。千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター、飯田英和です。今回は、「健康になれるまちづくり」についてご紹介します。

健康になれるまち

「健康になれるまち」とは一体どのようなまちでしょうか。個人の努力によらず、住んでいるだけで自然と健康になれる環境やまちづくりのことで、現在、注目を集めています。これは、食事や運動に気をつけて疾患にならないようにする一次予防に対して、地域や集団を対象にしたゼロ次予防と言われています。

WHO(世界保健機関)はゼロ次予防とは「原因となる社会経済的、環境的、行動条件の発生を防ぐための対策をとること」としています。

他自治体の事例

今回は、そのような健康まちづくりに産官学で取り組む千葉県の自治体の事例をご紹介します。

官民パートナーシッププログラム「まちが元気を創り出す~Cites for Better Health~」を全世界50都市以上で実施している製薬会社が、千葉県の自治体で2021年6月から独自の地域糖尿病対策プロジェクトを展開しています。糖尿病発症予防の観点から、(個人・家庭)、(事業所等)、(まち全体)という視点で取り組んでいます。まち全体へのアプローチとして、歩きたくなるまちを掲げ、市内の公園や道路に市のマスコットキャラクターの看板に距離表示や路面標示を行い、ウォークキングやランニングスポットを作成したり、また地元の芸術祭ともウォークラリーをコラボレーションしたり、より自然に歩ける環境づくりを行っています。

事業所等に関しては、市内に体力測定(握力、柔軟)ができるステーションを設置、市内スーパーと提携し自然と健康的な食材を選ぶように陳列や見せ方を工夫する取組みをしています。また外食店でも野菜たっぷりや減塩などの健康的メニューを提供するお店を応援する取組みとのコラボレーションを行っています。

また、健康には社会的なつながりが重要です。別事業で「生涯活躍のまち」を掲げており、多世代交流施設「おひさまテラス」が2022年にオープンしています。世代を超えてまちの人々がつながり、支え合い、共に育む場で、市民の社会参加の場になっています。

最後に

健康的なまちづくりは、医療的な側面ではなく、運動、食事や社会的なつながりまで多岐に渡ります。これらを実現するには、ハード・ソフト両面からの施策の推進が必要になりますので、市は市役所の中に多課横断プロジェクトチームを結成しています。

いかがだったでしょうか。次回は自然環境と健康についてご紹介します。

千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター 飯田英和 特任講師

このページに関するお問い合わせ

このページは健康部健康推進課が担当しています。

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