更新日:2025年7月16日
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第2回 糖尿病

糖尿病とは「インスリン」というホルモンの量が不足したり、働きが悪くなったりすることで血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気です。インスリンは膵臓(すいぞう)で作られるホルモンで、血管から細胞へブドウ糖を運ぶことで血糖値を下げる働きがあります。初期の頃は自覚症状がほとんどありませんが、血糖値が高いまま放置すると、徐々に全身の血管や神経が障害され、さまざまな合併症を引き起こします。
「太っている人がなる病気」というイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。実際に高カロリー食や高脂肪食、肥満は糖尿病の原因になりますが、太っていなくても糖尿病になることはあります。特にご家族に糖尿病の方がいる場合は、遺伝的に糖尿病になりやすい体質である可能性があるため気を付けたほうがよいでしょう。
早期発見が大切です!
糖尿病の初期には自覚症状がほとんどないため、糖尿病になっていることに気が付いていない方も多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません。
血糖値が高いときに起こる症状は、
- 喉が渇き、水をよく飲む
- 尿の回数が増える
- 体重が減る
- 疲れやすくなる
などです。さらにひどくなると意識がもうろうとして動けなくなる「昏睡」という状態になります。診断のためには血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を確認することが必要です。症状が何もないから大丈夫、ではなく早期発見・治療のため定期的に健康診断を受診しましょう。
血糖値をコントロールして合併症を防ぎましょう!
糖尿病の悪い状態が長く続くと血管がもろくなり、それが原因でさまざまな合併症が起こります。
- 糖尿病に特徴的な細小血管(細い血管)合併症:網膜症、腎定、神経障害
- 糖尿病だけに起こるとは限らないが、糖尿病があるとより進行しやすい大血管(太い血管)合併症:動脈硬化による脳卒中、心筋梗塞や足の病変
- その他、感染症や認知症など
これらの合併症はインスリンの量や作用の不足を改善し、血糖値を上手に管理することで、発症を予防することができます。すでに合併症を発症している場合でも、進行を抑え、ほかの合併症を発症しないようにするために正しい治療を続けましょう。
血糖値を良い状態に保つには「食事療法」と「運動療法」により生活習慣を整え、不十分な場合は経口薬や注射薬による「薬物療法」を行います。
3つの治療を上手に組み合わせ、生活に取り入れることが必要です。
千葉大学医学部付属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 医師 平賀 千尋
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