更新日:2025年11月15日
ページID:66988
ここから本文です。
第4回 高血圧症

今回のテーマは「高血圧症」です。
高血圧症とは
血圧が高い状態の「高血圧」が、慢性的に続く状態のことを「高血圧症」と呼びます。高血圧症は脳卒中や心臓病、腎臓病などの原因になります。これらの病気の発症を予防することと進展を抑制するために、血圧が高くならないようにすることが重要です。
診察室での血圧が、最高血圧140・最低血圧90(注1)以上(どちらか一方でも満たす)の場合、高血圧と診断します。家庭血圧(注2)はそれぞれ5低い値を用いて、最高血圧135・最低血圧85以上が診断基準になります。
血圧の目標値
高血圧の診断に用いられる数値と目標値が異なることに注意が必要です。以前は、高血圧症以外の病気の有無と年齢によって血圧の目標値が複数設定されていましたが、2025年8月に日本高血圧学会が発行した「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、「家庭血圧では最高血圧 125・最低血圧75未満」、「診察室血圧では最高血圧130・最低血圧80未満」を一律に目指すことになりました。
血圧の測定方法
日本高血圧学会が推奨している家庭血圧の測り方をご紹介します。以下のポイントを押さえて定期的に測ることをお勧めします。
- 上腕の血圧計を用いる
- 朝と晩に測定する:朝は起床後1時間以内、朝食前、服薬前。晩は就寝直前。
- トイレを済ませ、1~2分椅子に座ってから
- 2回測定した平均を取る
- 週5日以上測定する
高血圧症の治療
高血圧症の治療には減塩や運動、肥満の改善、節酒、禁煙などがあります。中でも減塩は重要です。日本人の平均的な塩分摂取量は1日約10 グラムとされています。一方で、高血圧症の方の目標塩分摂取量は1日6グラムと、だいぶ差があります。普段摂取している塩分量は、食品の成分表示を見ると確認できるので、自分の摂取量を確認してみると良いでしょう。
高血圧症には治療薬もあります。血圧が高いまま放置せずに、必要に応じて医師の診察を受けましょう。
千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 助教 熊谷 仁
(注1)血圧の単位…mmHg(ミリメートルエイチジー)
(注2)家庭血圧…自宅等で測定した血圧
参考文献
- 「高血圧管理・治療ガイドライン2025」 日本高血圧学会高血圧管理・治療ガイドライン委員会 編、日本高血圧学会、ライフサイエンス出版
関連リンク
このページに関するお問い合わせ
トップページ > 健康・医療・福祉 > みんなの健康応援サイト > 健康コラム > 第4回 高血圧症




