緊急情報

現在情報はありません。

更新日:2024年4月1日

ページID:7668

ここから本文です。

お酒

飲酒は適量であれば心身に良い影響もありますが、過度な飲酒は肝臓に負担をかけ、生活習慣病やアルコール依存症、認知症などを招きます。自分の適量と体調を考えて上手に飲みましょう。

飲酒による健康への影響

1日あたりの平均純アルコール摂取量が、男性では40グラム以上、女性では20グラム以上を超えると、生活習慣病のリスクを高めるとされています。(純アルコール量の目安は下記「適切な飲酒とは」を参照)

飲酒による健康への影響の図、図に続いて説明文

がんは、食道がん、咽頭がん、肝臓がん、膵臓がん、乳がん、大腸がんなどがあります。他には脂肪肝、肝硬変、膵炎、神経痛、大腿骨頭壊死、色素沈着、早期老化、脳出血、認知症、うつ病、高血圧、虚血性心疾患、胃・十二指腸潰瘍、出産にまつわるリスクなどが言われています。

出典:厚生労働省令和5年更新「習慣を変える、未来に備えるあなたが決める、お酒のたしなみ方(男性編・女性編)」より

飲酒に影響を受けやすい検査データ

  • γ-GT(γ-GTP)、AST(GOT)、ALT(GPT)
    肝臓の細胞が壊れると血液中に増え、数値が上がります。
  • 中性脂肪
    アルコールは肝臓で分解される過程で中性脂肪になります。また肝臓でアルコール分解が優先される結果、食事由来のエネルギーが脂肪に変えられやすいことから、飲酒は中性脂肪を増やす原因になります。そのことから脂質異常症、動脈硬化、脂肪肝などを引き起こします。
  • 尿酸
    アルコールが分解される過程で尿酸ができます。血液中に増えた尿酸が結晶化し、炎症をおこすのが痛風発作です。痛風にならなくても腎臓に負担をかけ、腎機能を下げる要因の一つです。

年に1回は健診を受けて、自分の検査データを確認しましょう。

年代別の飲酒をみてみましょう

飲酒による健康への影響やアルコールの分解(代謝)能力は年齢や体質などで異なります。

  • 20~30歳代
    短時間で大量のお酒を飲むことが多い世代です。20歳代は他の年代と比べて、急性アルコール中毒で救急搬送されるケースが圧倒的に多く死に至る危険性があります。飲み方に気をつけましょう。
  • 40~60歳代
    飲酒の機会も多く、飲酒量が最も多い世代です。生活習慣病を発症しやすくなるので、飲む量に気をつけましょう。
  • 70歳以上
    年齢とともに、アルコールを分解する力は低下します。また体の水分量が低下するため、お酒を飲む量が少なくても、血液中の濃度が上がりやすくなるので、飲む量に気をつけましょう。

20歳未満は飲んではいけません

臓器の機能が未完成であるために、アルコールの分解能力が成人に比べて低く、アルコールの影響を受けやすいと言われています。
そのため、成人に比べてより臓器障害を引き起こしやすく、脳の発達、骨の成長にも大きく影響します。
事件や事故にも巻き込まれやすくなる等の危険もあります。絶対飲んではいけません。

女性の飲酒は特に気をつけましょう

女性の飲酒

生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の男女別のグラフ、グラフに続いて説明文

生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合は男性に比べて女性は悪化傾向にあります。国と比較しても都は女性の割合が、2016年に15.4%だったのが、2021年には17.7%に増加しています。

出典:東京都保健医療局TOKYO女子健康部-お酒のこと-より

女性と男性の違い

  • アルコール分解(代謝)酵素の働きが男性より弱い
  • 体内の水分量が男性より少ない
  • 女性ホルモンによりアルコールの影響を受けやすい

上記理由で男性に比べて少ない飲酒量で健康影響を受けやすいので、注意しましょう。

妊娠中や授乳中は飲んではいけません

妊娠中や授乳中の女性の飲酒

妊娠中は胎盤を通して、授乳中は母乳を通してアルコールが直接胎児・乳児へ送られます。
肝臓が未熟な赤ちゃんはアルコールにより脳や身体にダメージを受けます。
その為、妊娠中・授乳中の飲酒は絶対やめましょう。

適切な飲酒とは

適度なアルコール量って?

皆さんはお酒を購入する時にアルコールがどのくらい入っているのかチェックしていますか?

缶や瓶の裏に貼ってあるラベルを見たことありますか?

2022年から純アルコール量〇グラムと表示する取り組みが始まっています。
(全ての缶や瓶に表示がされているわけではありません。)

適度な飲酒の目安となるアルコール量は1日あたり20グラム程度と言われています。女性はこれよりさらに控えた方がよいと言われています。

<純アルコール量20グラムの目安>

ワイン(14%)

180ミリリットル

ビール(5%)

500ミリリットル

清酒(15%)

170ミリリットル

ウイスキー(43%)

60ミリリットル

焼酎(25%)

100ミリリットル

 

アルコール濃度が7~9%のいわゆるストロング系のアルコール飲料が人気ですが、アルコール濃度9%の場合、350ミリリットル缶で約25.2グラム、500ミリリットル缶で約36グラムと非常に多くのアルコールが含まれています。350ミリリットルの1缶飲んだだけで、1日の適量を超えてしまいます。

純アルコール量の計算方法は「お酒の量(ミリリットル)×[アルコール濃度(%)÷100]×0.8(アルコールの比重)=純アルコール量(グラム)
(例)「500ミリリットル(5%)の缶ビールの場合」
500ミリリットル×[5(%)÷100]×0.8=20(グラム)

適正な飲酒の方法

  • お酒を飲まない日を決め、週に1~2日は休肝日を作りましょう。
  • 寝るためにアルコールを飲むことはやめましょう。
    寝つきはよくなっても睡眠の質を低下させて不眠のもとになります。
  • バランスのよい食事と一緒に飲みましょう。
    バランスのよい食事と一緒に摂取すると、胃や小腸からのアルコールの吸収がゆるやかになります。
    また良質なたんぱく質をとることは、肝臓の機能回復に役立ちます。

あなたの飲み方は大丈夫?

あなたの普段の飲み方は大丈夫ですか?アルコール依存症の心配のある方はチェックしてみませんか。
下のリンクからセルフチェックができます。

これからお酒を飲む時に、純アルコール量を確認しましょう。

適量飲酒に気をつけることで、お酒による害を被ることなく、健やかに過ごせる時間を増やしましょう。

このページに関するお問い合わせ

このページは健康部健康サービス課が担当しています。

  • LINE
  • Instagram
  • X
  • Facebook
  • YouTube
  • えどがわ区民ニュース