更新日:2025年11月4日
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2025年11月4日 手芸教室のボランティアが特養入所者に「靴下カバー」を寄贈
今年で35周年 心あたたまる贈り物
冬の厳しい寒さをしのいでもらおうと、区内で手芸教室を開く吉田春恵(よしだはるえ)さんが本日(4日)、区内4カ所の特別養護老人ホームを訪れ、手編みの靴下カバー265足を入所者に寄贈しました。
吉田さんが靴下カバーの寄贈を始めたのは、区内で手芸教室を開いてから15周年を迎えた1990年。教室で余った糸を組み合わせ、靴下の形状に手編みし、特別養護老人ホームに入所している高齢者に届けました。後日、入所者から「ありがとう」「大事に履きます」などと綴られた心あたたまるお礼の手紙を受け取ったことが励みになり、この活動を続けることを決めました。以来、35年間にわたり、教室の生徒や友人らと一緒に製作に取り組んできました。区内の福祉施設を中心に、これまで延べ100カ所以上に寄贈を行ってきた吉田さんは、国内各地で自然災害が発生すると被災地の高齢者施設にも寄贈。阪神淡路大震災では神戸市に、東日本大震災では宮城県、福島県などの特別養護老人ホームに、靴下カバーを贈り続けてきました。今年3月にも、東日本大震災で被災した宮城県の福祉施設に100足を贈りました。
今年は、吉田さんと、手芸教室に通う生徒の前田惠美(まえだえみ)さんの2名で靴下カバーを製作。保温効果抜群の純毛と、丈夫なアクリルの毛糸を組み合わせて使っており、着脱する際に伸縮することから履きやすいのが特徴です。今夏は連日の猛暑で手に汗をかくことが多く、製作には一苦労でした。手芸教室の講師を務める吉田さんでも1足ができあがるまでに8時間以上かかりますが、家事や仕事の合間のわずかな時間を使って、一年中編み続けてきました。

本日(4日)、吉田さんは靴下カバー63足を携え、前田さんとともに特別養護老人ホーム「江戸川光照苑(北小岩5丁目)」を訪問。赤やオレンジなど華やかな色合いのものや、茶色を基調としたボーダー柄のものなど、色もデザインも豊富な靴下カバーがお披露目されると、入所者らから「わあ、きれい」と歓声が上がりました。吉田さんは、入所者にお気に入りの一足を選んでもらい、「これからも元気でいてください」などと声をかけながら手渡しました。赤と紺のボーダー柄がお気に入りだという入所者は、「こんなに素敵であたたかいものをもらえるなんて、とても嬉しいです」と笑顔で話しました。
今年で手芸教室は50周年、靴下カバーの寄贈は35周年を迎えた吉田さんは、「入所者の方の喜ぶ顔を見て、今年も元気をもらいました。健康に気をつけながら、これからも命ある限り作り続けていきたいです」と力強く話しました。
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