更新日:2024年8月8日
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2024年8月8日 国内3例目!「ワタゲクラゲ」を子ども未来館職員が発見
篠崎文化プラザで展示を開始
江戸川放水路で、長崎県の九十九島周辺にしか生息していないとされる珍しい「ワタゲクラゲ」が発見され、本日(8日)から、篠崎文化プラザ(篠崎町7丁目)の企画展示ギャラリーで展示しています。江戸川区子ども未来館(篠崎町3丁目)のスタッフが発見したもので、国内では3例目の発見です。
「ワタゲクラゲ」は、長崎県佐世保市の沿岸に生息する1~2センチほどの小さなクラゲ。2013年に新種として発表され、ふわふわとした綿毛のような5ミリほどの触手が傘の周りに200本以上あるのが特徴です。
発見したのは、小学生を対象に自然科学や人文科学、芸術など幅広い分野について様々な講座を開催する子ども未来館で、プログラムの企画調整や教材となるビオトープの管理などを行う高木嘉雄(たかぎよしお)さん。環境問題に関する専門的な知識や豊富な経験を有し、市民や事業者などの環境保全活動に助言する環境省の「環境カウンセラー」として登録されており、小学校の環境学習の支援や地域の環境保全活動に関するアドバイスなども行っています。
先月12日(金曜日)、同館の生物プログラムで教材として使用する水生生物を採集するため、淡水と海水が入り混じる江戸川放水路付近を訪れた際に発見。護岸からのプランクトン採集時に網にかかったゼリー状の個体を見つけ、ふわふわ動く様子からクラゲの仲間ではないかと思い同館に持ち帰りました。クラゲにある長い触手が確認できなかったことから、本区の友好都市で、世界最多のクラゲを展示する鶴岡市立加茂水族館(館長:奥泉和也/山形県鶴岡市)に調査を依頼。翌日に同水族館職員が同館を訪れ、現地調査をしたところ「ワタゲクラゲ」だと判明しました。今回の発見は、長崎県佐世保市で発見された2件に続き3例目。本州では初めての発見となります。
採集されたクラゲは本日(8日)から、篠崎文化プラザ(篠崎)で区内とその周辺に生息する生き物や自然環境について学ぶ企画展示「小さないのちのワンダーランド」で8月31日まで展示しています。円型の水槽で、ライトに照らされ優雅に浮遊する約50個体の「ワタゲクラゲ」を観察することができます。
高木さんは、「講座の開催などで交流のあった加茂水族館の協力により、国内でも珍しいクラゲを発見することができました。長崎県でしか見ることができない珍しいクラゲを観察できるめったにない機会ですので、多くの方に見に来てほしい」と話しています。
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