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更新日:2024年6月25日

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2024年(令和6年)6月25日 区指定無形民俗文化財「茅の輪くぐり」 開催

家族の無病息災を願って参拝

カヤでつくった直径約2メートルの大きな輪を八の字にくぐり、災厄を祓う神事「茅の輪(ちのわ)くぐり」(江戸川区指定無形民俗文化財)が本日(25日)、北野神社(北小岩3丁目)で行われました。

北野神社は、江戸時代に北小岩にあった稲荷神社(祭神:倉稲魂命(ウカノミタマノミコト))と北野神社(祭神:菅原道真)の2社を1909年に合祀した旧伊与田村(現在の北小岩3丁目・4丁目)の鎮守。1964年には、東小岩の一里塚にあった須賀神社(祭神:素戔嗚尊(スサノオノミコト))も合祀され、現在は御祭神3体が祭られています。

「茅の輪くぐり」は、別名「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」ともいわれ、北野神社では毎年6月25日の例祭日に行われる夏越しの行事。素戔嗚尊(スサノオノミコト)が一夜の宿ともてなしを受けたお礼に宿主に渡した「茅の輪」が一家を疫病から救ったいう逸話「蘇民将来(そみんしょうらい)伝説」に由来する神事として、かつては須賀神社の年中行事として行われていました。古くから受け継がれてきた習俗として、1981年に区指定無形民俗文化財に指定。現在も氏子らによって引き継がれており、例年、北野神社には区内外から多くの参拝者が訪れています。

北野神社で使用される茅の輪は、直径約2メートル。22日(土曜日)午前中に、氏子ら約15名が江戸川河川敷でカヤの刈り取りを行い、少しずつ束ねながらひとつの輪に仕上げました。参拝時は、境内の鳥居に設置された茅の輪を、家族の氏名や年齢、性別などを記入した大きさ10センチメートルほどの人形(ヒトガタ/人の形に切り抜いた紙)を持って八の字に3回くぐります。人形を奉納した後に受け取るカヤとお札を自宅の玄関などに置くことで「魔除け」になるといわれています。

茅の輪くぐり

本日(25日)午後4時から行われた祭典では、氏子や地域住民ら約20名が無病息災を願って参拝しました。参拝した男性は、「張り紙でこのような伝統行事があることを知って、初めてお参りしました。自分や家族の健康を祈りながらくぐりました」と話しました。茅の輪は今月末頃まで設置される予定です。

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