更新日:2024年2月27日
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2024年(令和6年)2月27日 自然動物園でレッサーパンダの一般公開開始
絶滅危惧種に指定される希少種の展示が復活
絶滅危惧種としてレッドリストに指定されている「レッサーパンダ」。江戸川区自然動物園(北葛西3丁目)では、都立大島公園動物園(大島町泉津字福重2丁目)から移動してきたメスの「サクユリ」の一般公開が今月23日(金曜日)から始まり、可愛らしい容姿と愛らしいしぐさで人気を集めています。
江戸川区自然動物園は、23区で初めて誕生した区立動物園として1983年に開園。現在、約60種・約610点の動物を飼育しています。入園料が無料で、人気のプレーリードッグやフンボルトペンギンなどを近くで観察できるとあって、平休日を問わずにぎわいを見せています。
レッサーパンダは、中国南西部からミャンマー北部、ネパールの標高1,500メートルから4,000メートルにある温帯・亜熱帯の森林や竹林に生息する食肉目レッサーパンダ科の動物。体長は成獣で50~60センチ、体重は4~7キロほどで、竹や果物などを主食としています。足の裏まで覆われた体毛で寒さから身を守り、鋭い爪を使って木を登ります。個体数は生息地の開発による消失などにより減少傾向にあり、現在はIUCN(国際自然保護連合)が絶滅の危険性が高いとされる「絶滅危惧種EN」に指定しています。
同園ではこれまで、飼育下では国内最高齢であったオスの「ブナ(2023年10月没・当時23歳)」とメスの「ユウユウ(2022年8月没・当時20歳)」など6匹を飼育してきました。今回、搬入されたのは「ブナ」と「ユウユウ」の直系のひ孫にあたるメスの「サクユリ(2歳)」。2021年6月23日に都立大島公園動物園で生まれ、現在、体長約60センチ、体重5.6キロです。大島でつけられた名前には、大島に咲く花で、大きく白いきれいな花を咲かせるユリの花に負けないように、大きく育ってほしいとの願いがこめられています。「ブナ」の死後、レッサーパンダは不在でしたが、今回、人気の高かったレッサーパンダを多くの来園者に楽しんでほしいと、今月14日(水曜日)に都立大島動物公園から無償貸与を受けました。これまでは、飼育環境に慣れさせてきましたが、23日(金曜日)から一般公開を開始。得意の木登りをする可愛らしい姿などを楽しむことができます。
レッサーパンダを担当する飼育員・田島拓弥(たじまたくや)さんは、「木を登ったり降りたりするのはもちろんですが、木の上でのんびりと過ごす様子を見て癒されてほしい。展示場を活発に動き回るサクユリにぜひ会いに来てください」と話しています。
江戸川区自然動物園
住所:江戸川区北葛西3丁目2番1号(電話:03-3680-0777)
開園時間:午前10時~午後4時30分(土曜日・日曜日祝日は午前9時30分から)
(注)11月~2月は午前10時~午後4時まで
休園日:月曜(祝日の場合は翌日)及び年末年始
入園料:無料
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