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更新日:2024年2月26日

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2024年(令和6年)2月25日 「雷(いかずち)大般若祭」 本日開催

無病息災を願う奇祭 4年ぶりに開催!

地域住民の無病息災を願い、白粉や口紅などで華やかに女装した青年らが町内を駆け巡る奇祭「雷(いかずち)大般若祭」(区指定無形民俗文化財)が本日(25日)、「雷のお不動様」として地元から信仰を集める真蔵院(東葛西4丁目)周辺で4年ぶりに開催されました。主催は、雷友会、雷の大般若保存会及び雷町会。雷大般若祭

同祭は、コレラが蔓延した江戸時代末期に、大般若経を背負った和尚が家々を回ったところ、被害がなくなったことに由来するもの。その後、結核にかかった妹のために兄が妹の長襦袢を着て厄払いをしたことがきっかけとなり、女装した青年らが住民の無病息災を願ってまちを駆け巡るようになりました。祭りは一度途絶えたものの、地元有志が「雷友会」を結成し、1975年に復活。1982年には区指定無形民俗文化財に指定され、毎年2月の最終日曜日に開催しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年以降は祭りを中止し、大般若経の転読のみを行ってきましたが、今年4年ぶりに開催となりました。

本日(25日)、祭りに参加したのは、10代~60代の男性約60名。早朝から近隣美容院の協力のもと化粧を施し、色鮮やかな長襦袢と白足袋姿に着替えました。

午前8時50分、出立式が行われる真蔵院には、青年らが太鼓の合図とともに雄叫びを上げながら集まりました。御霊を宿した「おひようご箱」などが住職から手渡され、奉納された酒樽で酒を酌み交わした後、威勢をつけて出発。大般若の行列は、「おひようご箱」、「祈祷札」、「御祝儀箱」を持った黒い羽織姿の三役を先頭に、手桶に入った塩を笹の葉で撒く「清め役」、長さ七尺余りの大宝剣2本、6つの経箱と続きます。経箱は、昨日(24日)転読された大般若経が100巻ずつ納められ、重さは1箱あたり約50kg。箱の側面を竹の棒で叩きながら「わっしょい、わっしょい」のかけ声とともに町内を巡っていきました。

御祝を片手に玄関先で一行を待っていた家主には、三役から御札や紅白餅などのお供え物、厄除けとしてお祓いを受けた黄色の布が手渡されました。一行は、一家の無病息災を祈り(災厄がかからないことに対して)「おめでとうございまーす!」のかけ声とともに三本締めをして祈願しました。祭りの開催を心待ちにしていたという女性は、「久しぶりに威勢のいい声を聞くことができてよかったです。これで今年も一年、健康に過ごせそうです」と笑顔で話しました。

雷の大般若保存会会長の森茂(もりしげる)さんは、「地域の皆さんのおかげで無事に開催することができました。祭りが復活してから来年で50年を迎えますが、これからも末永く引き継いでいってほしい」と話しました。

同祭りでは、雷町会内の氏子宅約500軒を夕方までかけて回ります。

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